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紅葉と木葉

[507]  七瀬純  2008-04-07投稿
わたしたちは普通とは違った。もちろん、人間じゃないとか、空を飛べるとか、そういったすごいこたじゃない。
まぁ、双子だったから似ていたし、いまわたしが住んでるこんな田舎だと双子というだけでやたらと目立った。でも、都会にいくとこれも珍しくはなくなってしまう。
わたしが言いたいことは紅葉とわたしは、お互いがいないと生きていけないんじゃないか、ということ。
昔こういうことがあった。それはまだわたしたちが幼稚園に通っていたころだった。紅葉がかぜをひいて家で休んでいて、私はいつも通り幼稚園に行った。そこでわたしが転んで怪我をしたら、ずっと家にいたはずの紅葉が、わたしと同じ怪我をしていた。その逆もあって、紅葉が負った怪我がわたしに移ったこともある。
でもわたしも紅葉も、大してそれを疑わなかった。その頃は双子ならそれが普通だと思っていたし、第一よくテレビや映画ではよくそんな話があったからだ。
それが普通じゃないと理解したのはつい最近で、それ以来わたしたちは常に一緒いるようになり、友達もめっきり減りいじめられるようになった。

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