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ソードメーカー3―?

[544]  いっと  2008-04-07投稿
「被害状況の確認と、被害者数の把握をしなきゃならん。積もる話もあるが、軍隊といっても公務員なんでね。これで失礼するよ」
「あ…」
エミリアは少し寂しそうな顔をして、何か言いかけたが、ぎゅっと唇を噛むと、精一杯の笑顔を作って、
「また…ね…」
と、消え入りそうな声で、言った。
「エミリア…。また…会いに来るよ。失礼!」
ロザラムはエミリアの顔を見て、一瞬悔しそうな表情を浮かべたが、すぐに元の精悍な表情に戻って、馬にムチを振るい、広場から去って行った。
エミリアはその後ろ姿を見つめながら、一つ小さくため息をついた。
「姉さん…」
ミリスは心配そうな表情で、エミリアに声を掛けた。「…大丈夫よ、ミリス。私は信じてるから…」
「姉さん…でも…」
「心配しないで。ね!さ、とりあえず町の人たちへの治療が終わったし、父さん達もそろそろ戻って来る頃だから、一旦道場に戻りましょう!」
エミリアは努めて明るく振る舞いながら、四人に呼び掛けた。
「…そうね。そうしましょうか」
ミリスは心配そうな表情を浮かべながらも、それ以上の追及はせず、エミリアの意見に同意した。
「…結局、俺って何だったの…」
ルイスは一人、うなだれていた。

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