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記憶の欠片

[164]  迷子の手紙  2008-04-07投稿
アナタの事なんて忘れていた。
忘れたかった。

アナタと歩いたあの場所には近づかなかったの。
思い出刻み過ぎたから。

もう3年、本当に忘れた時に運命は意地悪だ。


………アナタの匂いがした。
雑踏のど真ん中で。


決して間違えない。

あんなに愛しかったから。
アナタの香水とタバコとちょっぴり汗の混じった匂い。

思い出と一緒に切なくて苦しい恋心が甦る。


立ち止まりそうになる自分を引きずり、息を止めて歩いた。


胸が苦しい………。
アナタを思っていた過去の私が何度も引き留める。


やっとの思い出たどり着いた駅の前。


思い出に浸って昔の待ち合わせ場所をみたら



アナタがいる。


………はずはない。


自分の愚かさに涙が出た。

そんな私を慰めるように携帯が鳴った。



「アナタ」だった。

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