もう十分かなって
もうここで終止符を打とうかなって
そんな事を思う今日この頃
そろそろ持ちすぎた荷物を下ろす時
分かっているけど何が私の決意を留めているかが分からない

携帯のアラームが知らせる二人の記念日
必ずやって来るあなたからの着信
迷いの中通話ボタンを押す
『仕事が忙しくて会えないけど』
『いいよ、覚えててくれてるだけで』
あなたの言葉の語尾を遮る台詞
『ごめんね』と最後に言うのは分かってる
嬉しそうに『ありがとう』を言う
空腹を満たすように偽善であなたの言葉に答える
あなたもそうやって記念日だけにいい人を装い申し訳なさそうに声を出す
信じることも難しくなってきた最近
何処で誰と何をしているかなんて考えることさえも面倒になる
いつまで続くかも分からない関係に嫌気がさす
電話を切った後に込み上げる妙な充実感
やっとこの日が終わったとゆうやり遂げたような思い

早く告げて欲しい
終わりの言葉を
切り出せないから切って欲しい
次の記念日が来る前に終わらせて
化けの皮を剥いでも嫌いにはならない
情とゆう思いで固められた関係を愛おしくも思えるから嫌いにはなれない

多少傷付いても構わない
これ以上自分が嘘で汚れて行くのならあなたの最後を告げる言葉で汚れたい
『またね』はいらない
『じゃあね』でいい
変なの
会えなくなっても寂しくはない
そう思えるのに『さよなら』が言えない自分が馬鹿みたい
もう何が本当で何が嘘なのかが分からない

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