携帯小説!(PC版)

トップページ >> エッセイ >> みんなの東京駅

みんなの東京駅

[553]  たに  2008-04-12投稿
2003年2月、私は27才だった。それまでの私は、フリーランスとして、CMやテレビの音声の仕事一筋だったが、なんの災いか(笑)、仕事が減ってきたので、アルバイトをする事にした。

中野にある警備会社に行き、工事現場の交通誘導をやる事にした。

その頃、東京駅では、各ホームで、エレベーターの設置工事をしており、私はそこへ配属された。

まずは、丸ノ内南口にある資材置場に集合した、
…ここは今は、忘れ物の預かりコーナーである。
まだ、丸ビルは、オープンしたばかりだった…。

資材を各ホームの現場まで運ぶ時に、お客さんに注意を呼びかけながら同行し、現場についたら、仮囲いの前で立っているのが仕事だった、実に簡単で楽な役目である(笑)

また、この現場には、老若男女、気の合う隊員ばかりが集まり、居心地がよく、私は、映像業界から離れている事が、全然苦にならなかった♪

私達の楽しさは、作業員や建設社の人達からみても、明らかだったに違いなかった。

その年の夏、各ホームのエレベーターは、叙述に完成し、私達はみな、別々の現場に散っていった…。

同年・秋、私は、小さな技術プロダクションに入社し、主にテレビ番組の取材クルーとして、再び映像業界での仕事に戻ることができた。

…東京駅は、地方へ新幹線で移動する時、又は、地方からのクルーをお出迎えする時など、必ず利用する駅である。

都内でのロケでも、ビジネスシーンを象徴する、丸ノ内や八重洲のカットなども、東京駅を画に入れ込む、東京で…、いや、日本で生活する以上、誰しも東京駅とは、縁があるのだ(笑)

東京駅に近付くたびに、私は、2003年の春〜夏の事を思い出すようになった…。

2007年・8月、57年の歴史を持つ、大丸東京店が閉店することになり、私は、ある情報番組の仕事で、その様子を取材することになった!

私以上に、店員さん達には、この駅ビルに思い出があるだろう…、最終日は、目標売り上げを大幅に越え、大丸東京店は閉店した…。

3ヵ月後、東京駅の南北に新しくできたツインタワーに、大丸はリニューアルオープンした!

そして翌年の春、丸ノ内側には、新丸ビルがオープンした(笑)

…駅も、駅の周りも、時代とともに変わりゆく東京駅、私はこれからも、この駅を見守り続けたい…。

感想

感想はありません。

「 たに 」の携帯小説

エッセイの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス