(ID:31952) - 携帯小説！(PC版)

次の日の朝、雪月はなかなか起きて来なかった。ボクは、そんな雪月を起こすため､部屋の前にいた。
(コンコン)
「雪月､朝だよ｡」
「……。」
「雪月？……雪月!!」
返事がない…ボクは焦って力いっぱいドアを押し開け､部屋にけこんだ。
雪月は､真っ青になって死んだように､ベッドで眠っていた。
「雪月!!……しっかりするんだ！」
雪月は､微かにまぶたを動かしたが、そのままぴくりともしなくなった。
「どっ、どうしよう……そうだ、月の雫！」
ボクは､急いで雪月に石を握らせた。そして、救急車を呼んだ。

「もう、あまりもたないでしょう。」
ボクは、先生の言葉に耳を疑った。
「原因が分かれば､まだなんとか出来たかもしれませんが、こうまで手がかりがないとなると、手の尽くしようがありません。」
ボクは、何も言えずにただ悔しさに拳を握った。

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