月雫?
病室に入ると、雪月は体を起こして手のひらを見詰めていた。
「雪月……何を見てるんだい?」
雪月は、手のひらにある月の雫を差し出した。
「これのおかげで、私は助かったんだよね……。」
どんなに年月が経とうと、変わらず輝き続けていた月の雫のひかりは、さっきより弱々しくなっていた。
「それ……。」
雪月は、昨日の続きを話し始めた。
「月姫は、私と違って外には一度も出してもら得なかったんだよ……だからね、私が見せてあげたいなぁ〜って思ってたんだ…。」
なぜそんなことを言うのか解らなかった。けれど、その表情には、残念さと諦めが伺えた。
「いきなりどうしたんだ?」
「お兄ちゃん、私…もうすぐ月姫に会いに行くよ…」神は、なぜこんなに優しい子を連れて行ってしまうのかと絶望した。
「雪月……何を見てるんだい?」
雪月は、手のひらにある月の雫を差し出した。
「これのおかげで、私は助かったんだよね……。」
どんなに年月が経とうと、変わらず輝き続けていた月の雫のひかりは、さっきより弱々しくなっていた。
「それ……。」
雪月は、昨日の続きを話し始めた。
「月姫は、私と違って外には一度も出してもら得なかったんだよ……だからね、私が見せてあげたいなぁ〜って思ってたんだ…。」
なぜそんなことを言うのか解らなかった。けれど、その表情には、残念さと諦めが伺えた。
「いきなりどうしたんだ?」
「お兄ちゃん、私…もうすぐ月姫に会いに行くよ…」神は、なぜこんなに優しい子を連れて行ってしまうのかと絶望した。
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