星の蒼さは 47
「アメリカ!」
寝耳に水も良い所だった。与えられた任務はそれだけのインパクトを持っていた。
「左様。…“アンダーソン博士”を知っているか」
「え?ええ、世界で初めてWWを開発した…」
「そうだ」
アメリカ軍が十数年前に初めて使用したWWは圧倒的な汎用性で瞬く間に世界中の軍隊の主力兵器の地位を獲得した。
「それが……?」
「その科学者が著したWWの全てを詰め込んだ一冊の書が、合衆国国立WW研究所に保管されているのだ。現在こそ、月に遅れをとっているとは言え、それが数年前までアメリカをWW世界最強たらしめた所以だ。アメリカは一切コピーを取らないとぬかしておる。何しろ理論のみなら30年先を行くという究極の一冊じゃ」
「アメリカに直接取りに行く…あおかぜが」
「そうじゃ」
「すごい!」
「荒木!少し黙って」
「あ」
滝川に制され荒木が黙る。
「どの艦隊と共にする事になるのです?」
「…?貴艦一隻じゃ。余裕がない」
「なっ」
「魔の海(太平洋)を」
「たった一隻で!?」
「“エシュトノート”の赴くまま…じゃよ」
土田は窓に近寄り修復作業が続けられている“天使”を見下ろした。
寝耳に水も良い所だった。与えられた任務はそれだけのインパクトを持っていた。
「左様。…“アンダーソン博士”を知っているか」
「え?ええ、世界で初めてWWを開発した…」
「そうだ」
アメリカ軍が十数年前に初めて使用したWWは圧倒的な汎用性で瞬く間に世界中の軍隊の主力兵器の地位を獲得した。
「それが……?」
「その科学者が著したWWの全てを詰め込んだ一冊の書が、合衆国国立WW研究所に保管されているのだ。現在こそ、月に遅れをとっているとは言え、それが数年前までアメリカをWW世界最強たらしめた所以だ。アメリカは一切コピーを取らないとぬかしておる。何しろ理論のみなら30年先を行くという究極の一冊じゃ」
「アメリカに直接取りに行く…あおかぜが」
「そうじゃ」
「すごい!」
「荒木!少し黙って」
「あ」
滝川に制され荒木が黙る。
「どの艦隊と共にする事になるのです?」
「…?貴艦一隻じゃ。余裕がない」
「なっ」
「魔の海(太平洋)を」
「たった一隻で!?」
「“エシュトノート”の赴くまま…じゃよ」
土田は窓に近寄り修復作業が続けられている“天使”を見下ろした。
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