スノーグッパイ 〜届く前に溶けていく。〜 1
本屋の店番って、暇。
新宿の南口だか東口だか忘れたけどそこにある5階くらいあるでっかい本屋とか、そういう所に比べて、どうだろう?この店。
ここは高齢者が10人中4人とかいう、とんでもない過疎地方都市。
本屋はうちと、自転車で40分くらいの所にある大型ショッピングセンターの2つしかない。
しかも、うちにいたっては単行本にビニールカバーをかける財政はない。
だからこの夕方の時間帯は、必然的に買う小遣いが少ない学生が3〜4人、漫画の立ち読みをしているだけだ。
レジの前の椅子に座り頬杖をついていると奥から江美子さんが私を呼ぶ。
江美子さんは私の叔母で、私の母の妹で、この本屋「田村書店」の主人だ。
「結宇ちゃん、明日発売の少年誌もう並べてもらえる?」
「はーい。」
作り笑顔だけの返事を返し、私は店の奥の段ボールを開けた。
この段ボールが過去の一番輝いていた私と今のなに一つ希望を無くした私を
『罪』というキーワードで『再生』してくれるきっかけになるなんて考えていなかった。
新宿の南口だか東口だか忘れたけどそこにある5階くらいあるでっかい本屋とか、そういう所に比べて、どうだろう?この店。
ここは高齢者が10人中4人とかいう、とんでもない過疎地方都市。
本屋はうちと、自転車で40分くらいの所にある大型ショッピングセンターの2つしかない。
しかも、うちにいたっては単行本にビニールカバーをかける財政はない。
だからこの夕方の時間帯は、必然的に買う小遣いが少ない学生が3〜4人、漫画の立ち読みをしているだけだ。
レジの前の椅子に座り頬杖をついていると奥から江美子さんが私を呼ぶ。
江美子さんは私の叔母で、私の母の妹で、この本屋「田村書店」の主人だ。
「結宇ちゃん、明日発売の少年誌もう並べてもらえる?」
「はーい。」
作り笑顔だけの返事を返し、私は店の奥の段ボールを開けた。
この段ボールが過去の一番輝いていた私と今のなに一つ希望を無くした私を
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