心の天秤
「会長さん、好きです付き合って下さい。」
こんな台詞を口走ってるやつを見掛けたら、馬に蹴られる前に逃げるのが掟ってものだろう。
だが今は事情がちがう。告白してるやつはクラスメイトの中富、されてる方は生徒会長の梅津春美、で俺達は屋上からそれを眺めている。
「クソッまた駄目か!」
俺の隣で集音機を構えていた悪友が叫ぶ。
それと同時、に屋上に集まっていた100人近い男子生徒が、安堵とも絶望とも取れる溜め息をはいた。
「今ので何人目だ勇治?」名前を呼ばれたので渋々。「今ので58人目、残りは92人であります林田軍曹殿」
皮肉を混ぜて答えるが。 「それだけ残っていば十分だぞ麻生二等兵」 と、まったく気にかける様子はない。
それどころか先程よりも燃えている感じかする。
そんな俺の心中を知ってかしらずか、回れ右をして、寿司詰め状態の男子生徒達に向け。
「みなさ〜ん今日はここまでで〜す、明日もいつも通りに集まっていた下さい、お疲れ様でした〜」
と、叫ぶと傍らに置いてあった集音機をかずけ始めた屋上に集まる男子、集音機、そして告白の覗き、いったい何時からこんなおかしな日常が始まってしまったのだろうか・・
こんな台詞を口走ってるやつを見掛けたら、馬に蹴られる前に逃げるのが掟ってものだろう。
だが今は事情がちがう。告白してるやつはクラスメイトの中富、されてる方は生徒会長の梅津春美、で俺達は屋上からそれを眺めている。
「クソッまた駄目か!」
俺の隣で集音機を構えていた悪友が叫ぶ。
それと同時、に屋上に集まっていた100人近い男子生徒が、安堵とも絶望とも取れる溜め息をはいた。
「今ので何人目だ勇治?」名前を呼ばれたので渋々。「今ので58人目、残りは92人であります林田軍曹殿」
皮肉を混ぜて答えるが。 「それだけ残っていば十分だぞ麻生二等兵」 と、まったく気にかける様子はない。
それどころか先程よりも燃えている感じかする。
そんな俺の心中を知ってかしらずか、回れ右をして、寿司詰め状態の男子生徒達に向け。
「みなさ〜ん今日はここまでで〜す、明日もいつも通りに集まっていた下さい、お疲れ様でした〜」
と、叫ぶと傍らに置いてあった集音機をかずけ始めた屋上に集まる男子、集音機、そして告白の覗き、いったい何時からこんなおかしな日常が始まってしまったのだろうか・・
感想
感想はありません。