携帯小説!(PC版)

例え夢でも

[441]  朔夜  2008-04-17投稿
久々に夢を見た。

夢の中で懐かしい人に会えた。
もう何年も前に亡くなった祖父。

真っ白で統一された病室で、祖父を助けたいと何も出来ない僕がいた。

それでも必死に祖父の為に何かをしようとなる僕を祖父は真っ直ぐに見つめていた。

今にも泣きそうな
それでいて嬉しいような
困ったような
とても複雑な笑顔で笑っていた。

久々に見た祖父の笑顔

例え夢でもどうせなら、ただ嬉しそうに笑う姿がいい
でも例え夢でも、
会えて嬉しかった。

次は、いつ会えるか分からないけれど

きっとまた夢で会えるよね
その時は、僕の名前を呼んでよ
そして、いつもの笑顔だったら嬉しい

目が覚めた僕は、
少しだけ泣いた。

夢で会えた事に

祖父が笑っていた事に

祖父が居ない事に

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