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恋しくて…2

[290]  タカシ<仮名>  2008-04-17投稿
『キャハッ! ちゃんと、答えてよ(笑)』

イヤハヤ…なんでだろ。半年しか付き合ってなくて、事故で記憶喪失になって、まわりは別れるのを進めてた中、自分だけが勝手に盛り上がって、この恋愛に自分が恋してるだけなんじゃないか……。
イヤ…待ち合わせしてなければ、事故に合わなかったはずだし、俺は男として責任を取らなければ……。

『昔のコト何も覚えてないんだけど…』
イタズラっぽくハニカんで、俺を覗きこむ。


ドキッ!ドキッ!


『お姫様なんだ。でッ!フフフッ…まだ、内緒!』

無邪気に笑う顔が、可愛いすぎる。

『一人で、思い出し笑いとか、性格悪いよ』
自然と微笑んでいた。事故にあって、初めて笑った。

『あのね…怒らないでよ』

『な〜に』

『格好よくないけど、貴士君が王子様じゃないかなっと…』

『ヤバッ…ばれた…王子様です!!!!』

『違うよ…お馬さんに乗って、迎えに来るもん』

『来週は、牧場で馬に乗ろっか』

『白い馬じゃなきゃ、ダメなんだよ』

『わかった!わかった!』


気遣いすぎたり、遠慮したりして、会話が続かなかっただけだった。
なにより、理香が好きだから、一緒にいたいから、いつも逢いに行っていただけだった。


この雰囲気が、心地良い。理香のノリが、落ち着く。それは、記憶を失っても変わらなかった。きっと、理香も同じはずだ。付き合った時間や距離なんか、なんの役にもならない。

高校生の頃から知っている理香。恋なんて、いつ始まるのかわからない。ある時、理香がちょっとしたコトをした。気にもならないコトだったが、可愛く思えた。一つ可愛いとこを見ると、また一つ可愛い仕草を、見つけた。また一つ、また一つ。いつの間にか、一つの言葉をも、気にするようになっていた。
なんとなく、告ったんだっけ。
理香も、びっくりしてたけど、俺は理香に、メロメロだったんだ。

楽しく会話が弾むと、俺だけ、いろんなコトが走馬灯のように、頭の中を駆け巡る。



『理香! この鍾乳洞の中に、竹があるから、短冊に願いを書いて、一緒にお願いしよう』

『エエ…恥ずかしいよ…』


 【続】

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