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白黒の恋?〜Please〜?

[249]  ソウキュウ  2008-04-21投稿
朝、俺はいつもより少し早めに起きていた。カーテンのすき間からは明るい光が差し込む。晴れだ。いい旅行日和になりそうな予感を胸に秘めて起き上がる。携帯を見るとキョンからメールが来ていた。
『もう少ししたら家を出るよ。北海道に向かって出発〜』
メールから見てとても嬉しそうだった。
俺も支度をする。普段はダラダラと支度をする俺でも楽しみにしていた日はテキパキと動いてしまう。学校の遠足に行く小学生のようだ。
旅行の荷物はもうバッグに積めて玄関に置いてある。バッグを持ち、俺は外に出た。空や草木の色がいつもより爽やかで輝いて見えた。キョンの言ってたキラキラが少しわかったような気がした。車にバッグを積んだ。必要最低限の着替え、キョンの食べる(と思って買った)お菓子、ジュースが入っている。
キョンが空港に着くのは10時、時間が少しあったので車をゆっくり走らせた。
キョンに会える喜びが気持ちを舞い上がらせる。日差しが強かったのでサングラスをかけて運転をする。カッコつけのセーフティードライバー。

空港に到着。飛行機の滑走路は太陽の日差しを浴びたコンクリートが熱を出して歪んで見えている。確かに今日は暑い。例年なら17℃くらいが平均気温なのに10時を前にして20℃くらいはある。地球温暖化は着々と深刻さを増しているようだ。
空港のロビーに入った。中は涼しくて快適だ。到着ゲートでキョンを待つ。
……
………
沢山の人が出て来ている。様々な目的があってこの北海道に降り立つ人が到着ゲートで溢れていた。
俺はキョンを探していた。姿が見当たらない。どうしたんだろうと思い、場所を少し変えてみる、俺も到着した人々のようにキョロキョロしていた。回りの人と違うのは背伸びしたり、身体をくねらせキョンの存在を確認しようとしている所だけ。
後ろからトントンと叩かれた。振り返るとその手の先には赤いキャリーバッグを持ったキョンがいた。
『もう!私そんなに背が小さくないんだけど!!』
「ごめんごめんf^_^;ようこそ北海道へ」
俺はキョンを抱きしめようと手を広げた。キョンはもちろん抱き着いてくる。赤いキャリーバッグは持ち手のアルミがカランと地面に爽やかな金属音がして落ちていった。回りは二人のキラキラした空間をさえぎる事なく話し声の雑音とともにゲートを後にしていた。

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