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キミといっしょに。

[485]  阪田亮太  2008-04-21投稿
生まれも育ちも都会の俺は、田舎の優しさを知らない。
都会人は、冷たいと言われている。何が冷たい、俺には解らない。


田舎の人が何故そんなにおせっかいをするんだろう。
されたとしたら多分逆にイライラするだろう。


それを今日味わうなんて、冗談だろ・・・。





昼、家族で高層マンションからド田舎の古臭い一軒家に引越しするから、俺はため息一つ、
「何もない退屈な田舎に、なんで引っ越す必要があるんだよ、ばぁちゃん」

「剛志、あんたはまだ何も知らないんだねぇ」

「何もって、何を?」

「田舎の、素晴らしさだよ」

ばぁちゃん、何言ってんだ、ビルもショッピングモールも何も無い緑一色の所の何処が良いのか、、、

昼過ぎ、東京から何も無いド田舎に到着した。

田舎とはいえ、そこまで何も無いとは思ってはいなかった。
だが、本当に何もなかった。

緑一色、ここは桜町、店は何一つ無い、信号は一つもない、自販機と豆腐屋があるだけ、(何故に豆腐屋なんだ、、、)

ばぁちゃんちは、なかなか広いがボロい。
隣りに似たような家が一つあって、あとは木々に囲まれ、狭いガタガタした道が一本あるだけ、

(家、二つだけかい・・・)

家に入ると、田舎に来たぁ!みたいな独特な匂いがする。
「俺は今日からここに住むのか・・・明日岡山行ってPSP買おっ」

「あんた、そんなもの買う必要ないよ、田舎は退屈なんてしないさ」

「なんでだよ、田舎って本当に何も無いじゃん」

「あるよ、そのうちあんたにもわかるさ」

「そんなものかねぇ」

「そんなもんだよ」

すると、ドアをガラガラと開ける音がした。ばぁちゃんがニヤリ言った。

「ほぉら、来たよ。」
「何が?」

勝手に入って来た一人の少女。短めの髪に二重の目、水玉のワンピースを来た。少し小柄の女の子。
「あの、安西さんですか?」
ばぁちゃんは言った。
「そうだよ」
「隣りに住んでる春華喜乃(よしの)です!よろしくおねがいしますね!」
「あいよ」
俺は「あ、よろしく」と言った。
(なんだこの女、勝手に入り込んで来やがって、わけわからん)

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