バスターズ!・第二十六話「悲痛な叫び」
咲坂は後ろを振り向いた。両膝を地面につき、右腕を押さえ、うつむいた頭から血を流している龍一がそこにはたたずんでいた。
「ハァ・・・ハァ・・・」息が荒い。それを見て、咲坂は言った。
「生きていたか・・・なんとか間に合ったか。」
「・・・ってねぇ・・・」頭をうつぶせたまま、かすれた声で何かを言っている。
「間に合ってねぇ!!」
大声で龍一は叫んだ。
「アキラが・・・アキラが食われたんだ!!」
龍一の目から涙がこぼれた。
「・・・・・・」
龍一の叫びを、咲坂は黙って聞いた。
「あいつはっ・・!いいやつだったんだ!・・・救いようのないぐらいのお人好しで・・・人のためなら自分を犠牲にするような大バカ野郎でっ・・・俺の唯一の理解者だった!!」
声を張り上げる度に、右腕が強く痛む。しかし、龍一は叫ばずにはいられなかった。
「なのに・・・なのになんであいつが死ななきゃならねえんだよ!!・・・ちきしょう・・・ちきしょおぉぉぉぉ!!」
悲痛な叫びは、止まった夜空に強く、強く響き、龍一は力尽きてドサリと前に倒れ、気絶した。
辺りに沈黙が流れる。
その時、咲坂はやっと口を開いた。
「友を失ったか・・・ヘタレには酷すぎるな・・・。」
気絶した龍一を前に、咲坂は深く、深く頭を下げた。「遅れて・・・本当にすまなかった。」
そしてまた、悲しき沈黙は流れた。
「ハァ・・・ハァ・・・」息が荒い。それを見て、咲坂は言った。
「生きていたか・・・なんとか間に合ったか。」
「・・・ってねぇ・・・」頭をうつぶせたまま、かすれた声で何かを言っている。
「間に合ってねぇ!!」
大声で龍一は叫んだ。
「アキラが・・・アキラが食われたんだ!!」
龍一の目から涙がこぼれた。
「・・・・・・」
龍一の叫びを、咲坂は黙って聞いた。
「あいつはっ・・!いいやつだったんだ!・・・救いようのないぐらいのお人好しで・・・人のためなら自分を犠牲にするような大バカ野郎でっ・・・俺の唯一の理解者だった!!」
声を張り上げる度に、右腕が強く痛む。しかし、龍一は叫ばずにはいられなかった。
「なのに・・・なのになんであいつが死ななきゃならねえんだよ!!・・・ちきしょう・・・ちきしょおぉぉぉぉ!!」
悲痛な叫びは、止まった夜空に強く、強く響き、龍一は力尽きてドサリと前に倒れ、気絶した。
辺りに沈黙が流れる。
その時、咲坂はやっと口を開いた。
「友を失ったか・・・ヘタレには酷すぎるな・・・。」
気絶した龍一を前に、咲坂は深く、深く頭を下げた。「遅れて・・・本当にすまなかった。」
そしてまた、悲しき沈黙は流れた。
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