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奇妙な時空−第1話

[462]  あきは  2008-04-24投稿
私は怖がりな癖に怖い物が大好きだ。ついついホラー映画を借りてしまい、びくびくしながら、ワクワクしながら、寝室のベットの中で部屋を暗くして見るのだ。

<貴方の部屋>
陳腐な題名だ。B級以下の作品かもしれないが、大分沢山のホラーは見つくした。聞いた事のない映画だし、たまにはハズレもあるだろう。
聞き慣れた機械の作動音を耳に、DVDディスクが機械に飲み込まれた。
しかし、暫く待っても始まらない。それどころか機械にerrorの表示。
「はぁ?なにそれ?最低ー。」
何度か入れ直したり読み込みを試す。すると何度目かのチャレンジでディスクが動き始めた。

<貴方の部屋メニュー>
本編だと思いきやメニュー画面が先にでた。まぁ珍しい事でもない。
リモコンを操作して<貴方の部屋>をクリックする。

 オープニングらしい真っ暗な画面。機械のタイムカウンターは進んでいるのに、ストーリーが一向に始まらない。
「何だ?これー?」
独りごちた瞬間、画面のど真ん中に白い円が出現した。でも、それだけ。
カウンターだけはチクタクと進む。
不意に白い穴が気になった。
(覗き穴ぽくね?何か)
何となくそう感じる。だが画面だ。画面だから覗きこんでみようか?
そろそろと画面に近寄る。当たり前の事だが、ただの白い穴の画像。
「最低…ハズレもいいとこだなぁ」
独りごちてリモコンを手にする。消そうとした瞬間、画面の穴をさっと陰りが走り、小さな声のような何が聞こえた。
「え…………?」
思わず身体が硬直する。
そして嫌がる本能に抗って再度穴を覗き込んだ。

眼の前に…………眼。
身体が硬直した。外したいのに向かいあった眼が怖くて、血走った眼を見つめ続けている。
眼を離すのが怖い。外したら何が起こるの?瞬きすら怖い。
怖い。怖い。怖い。怖い。何だか穴が近く大きく感じはじめた。
怖い。怖い。怖い。……あっ!。
不意に穴が近づいて、小さな声が耳元で囁く。
「みーつけた。」
はっと反射的に身を引いた瞬間、穴から白い手が突き出されら私の襟首を掴み、凄まじい勢いで引き寄せた……………。

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