甘いワナ??
――12時55分。
店内には私の他に2人のお客がいた。
けれど、まだ彼はいない。
待ち合わせの時間まであと5分あった。
「早く来すぎたかな。」
溜め息を吐きながら、紅茶を一口飲んだ。
爽やかな味が口の中に広がる。
「…美味しい」
紅茶通ではなかったし、普段からあまり飲まないけれども、この紅茶は美味しいと思った。
『 今度、弘人くんと来 たいな。』
そんな思いが頭を過(よ)ぎって、
すぐに頭を振って打ち消した。
『 ダメ、彼のことはも う…』
そう思いながらも、
強く彼のことを意識している自分に気づいて軽い溜め息を吐いた。
その時…
――カランカラン
一人のお客が悠然と喫茶店に入ってきた。
店内には私の他に2人のお客がいた。
けれど、まだ彼はいない。
待ち合わせの時間まであと5分あった。
「早く来すぎたかな。」
溜め息を吐きながら、紅茶を一口飲んだ。
爽やかな味が口の中に広がる。
「…美味しい」
紅茶通ではなかったし、普段からあまり飲まないけれども、この紅茶は美味しいと思った。
『 今度、弘人くんと来 たいな。』
そんな思いが頭を過(よ)ぎって、
すぐに頭を振って打ち消した。
『 ダメ、彼のことはも う…』
そう思いながらも、
強く彼のことを意識している自分に気づいて軽い溜め息を吐いた。
その時…
――カランカラン
一人のお客が悠然と喫茶店に入ってきた。
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