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週刊らんでぶー

[239]  おイモさん  2008-04-25投稿
僕は、生まれてからずっと住んでいる、この香川県からあまり出た事がない。


それが突然、自転車で日本一周を思いついたのだ。

僕は、高校を卒業し、何をするでもなく、バイトに勤しんだ。
別に夢がないわけではない。
夢というには小さいかもしれないが、クレープ屋をしたいのだ。
ここ最近の、小麦粉の高騰に苛立ちを覚えつつも、時折、いちごパンナコッタ生クリームチョコといったワールドワイドなメニューを考えついては、ノートに書きなぐっていた。
最近の自分の中のヒット商品は、四種のチーズと季節のきいちごをのせて〜The lastsummer〜だ。
つい先日、二十歳の頃から二年間働いている焼肉屋を辞めた。店長は残念がっていた。最後の日は、同僚の槙原君が、内緒でタンを1キロもくれた。実は鞄には上ハラミ500グラムが入ってる事は、槙原君にも内緒にした。
この前夜に行われた送別会で、店長にパフュームを馬鹿にされたせめてもの仕返しだ。

とりあえず旅に出る事を母に告げた。
「あぁ〜、そうなの。お土産よろしくね」
とだけ言われた。
「何がいい?」
と聞くと
「白い恋人。あれうまいけんねぇ」
いきなり北の大地のお土産を頼むとは、、、しかしこれで、北海道までは行かないといけないという、わけのわからない責任感に駆られた。
最後に
「あんた、枕持っていきまいだ」
と言われた。
次に婆ちゃんだ。
部屋に入ると壁一面に、韓流のポスターが貼られていた。その旨を告げると、
「じゃあ小遣いあげるわな〜」
と1万円取り出した。
これまでのバイトで、こつこつ100万円貯めていたので
「大丈夫だよ」
と言ったら
「ええからとっとき!、、、あ!神戸の肉まん食べたいわ」
「、、、じゃあ有り難く。婆ちゃん肉まんは戻ってくるまでに腐ってんで。」
「そやなぁ〜、そしたらあんたのセンスに任すわ」
また大役を任されてしまった。
父ちゃんは学校の先生をしている。そういうところは寛大で
「お〜、行ってき。行ってき。人様にだけは迷惑かけたらあかんで」
と言われた。
三つ上の姉は、今は大阪でOLをしている。電話してみると
「そうなん、じゃあ大阪来たら泊まってき〜。あ!お土産に讃岐うどん頼むわ」
荷物がかさばるので断った。
遂に春風が吹く5月、出発の時を迎えた。

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