恋愛不振 ニ
彼と出会ったのは二年前。バイトの帰りに、声をかけられた。いわゆる、ナンパってやつだ。
「俺、今日誕生日なんだよね。でも一人で祝うのもなんだし、一緒に祝ってくんない?」
(誕生日って…もう少しマシな嘘つけよ。)そう思った。
「いま、急いでるので」と、一度は断ったが、
「いやいやいや、こんな時間だしもう帰るだけっしょ?」
彼はそう言い、私の腕を強引につかみ、近くの公園へと連れていった。
(やっぱり男の力には勝てない。やばい、まじでヤられる…!?そう思った次の瞬間、彼は私の腕を解放し、ジャングルジムの頂上へかけ登り、ハッピーバースディを歌いだした。
「はっぴばーすでぃとぅ俺〜!はっぴばーすでぃとぅ俺〜!」
(とぅ俺って…せめてto meだろ…ってかまじで誕生日だったわけ!?)
その夜、その公園で、私達は缶ビールで乾杯した。そして私は、さっき出会ったばかりの男の誕生日を祝うことになったのだ。酒で少々気分がよくなった私は、彼にハッピーバースディも歌ってやった。
すると彼は、笑ってんだか泣いてんだか、よくわかんない顔をして、
「今の歌、ちょっち感動しちまった。まじさんきゅ。これ、そのお礼。」
そう言って、彼は私にキスをした。ふいのキス。
私はそのキスで、おもしろいくらい簡単に恋におちてしまったのだった。
「俺、今日誕生日なんだよね。でも一人で祝うのもなんだし、一緒に祝ってくんない?」
(誕生日って…もう少しマシな嘘つけよ。)そう思った。
「いま、急いでるので」と、一度は断ったが、
「いやいやいや、こんな時間だしもう帰るだけっしょ?」
彼はそう言い、私の腕を強引につかみ、近くの公園へと連れていった。
(やっぱり男の力には勝てない。やばい、まじでヤられる…!?そう思った次の瞬間、彼は私の腕を解放し、ジャングルジムの頂上へかけ登り、ハッピーバースディを歌いだした。
「はっぴばーすでぃとぅ俺〜!はっぴばーすでぃとぅ俺〜!」
(とぅ俺って…せめてto meだろ…ってかまじで誕生日だったわけ!?)
その夜、その公園で、私達は缶ビールで乾杯した。そして私は、さっき出会ったばかりの男の誕生日を祝うことになったのだ。酒で少々気分がよくなった私は、彼にハッピーバースディも歌ってやった。
すると彼は、笑ってんだか泣いてんだか、よくわかんない顔をして、
「今の歌、ちょっち感動しちまった。まじさんきゅ。これ、そのお礼。」
そう言って、彼は私にキスをした。ふいのキス。
私はそのキスで、おもしろいくらい簡単に恋におちてしまったのだった。
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