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合成人間―グラウディア〜3

[281]  シエン  2008-04-27投稿
戦場はすぐ目の前だったため、到着にさほど時間はかからなかった。
当然、丸腰の人間が戦場に顔をだせば怒られる。
「何だ貴様!これは遊びじゃないのだぞ!!」
「黙れ、耳に障る」
リィンは、叫んできた兵士の首を片手で切り落とした。
「お前らもどけよ、あとは俺がやる」
その一言で兵士達は次々とどけていき、あっという間に道ができた。
さっきのはよほど強い兵だったのだろう。
リィンはとうとう敵軍の前までやってきた。
「こいよ、相手してやる」「貴様!なめるな!!」
兵は一斉にリィン目掛けて斬りかかった。
だが、リィンの身体に刃がとおらず、兵は次々と引き裂かれ、食われていった。「あんたが将だな?死んでもらうぜ」
リィンは将軍に爪を向けた。
「待て、ひとつ聞きたい」「…なんだ?」
リィンは不機嫌な声で言った。
「お前はキメラなのか…?」
「あんな下等な合成生物と一緒にすんな。
合成人間グラウディアだ」リィンは爪で将軍の首を落とした。
相手は撤退し、自軍は歓喜にあふれていた。
(続)

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