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殺人機3

[616]  シュウ  2008-04-28投稿
たかしは冷静に考えた。
死体の切口はあのペンのように綺麗なものだった。更にここに指が入ってある。
『俺以外にも力を持っている奴が』
自分が置かれている状況が後戻り出来ないのを たかしは悟った。
『これでお前は殺人者だ』いつの間に居たのか背後に背の高い黒い男が立っていた。
『俺が何をしたんだ』
たかしは、この男すら殺そうと内心怒り狂っていた。『悪魔は心の闇から生まれ、狂気を食い、実体化する』
男はこう言いはなつと、壁に手を向けた。
『ドォグゴォォ!!』
四部屋が一目で見通せる大きな円の穴が空いた。
奥はこの建物と対に向かっている銀行が見える。
『ギャアア〜!手が』
部屋と一緒に持っていかれたのであろう左手を失った女の子が叫びあげた後倒れた。
しかし、その女の子の生々しい死様はたかしには人間の死に直結しない感覚だった。
『どうだ。楽しいだろ?だがあの魂は傷ものだ。生きる暇を与えるな』
『傷もの?』
最もな質問だ。魂など得てどうするのか検討もつかない。
『殺すと魂はどこに行くか知ってるか?』
『・・・』
『俺の糧だ』
男は鬼の形相で最後に一言言い放ち消えていった。
『明日までに1000人殺れ』

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