僕は君の未来を永遠(トワ)に。?
『しょんべん小僧!!』
必死に、ひとりあやとりの連続技を繰り返していた僕の耳に、
突然、澄んだよく通る女の子の声が飛び込んで来たんだ。
その声の主は―\r
なんと、今までデジタルビデオカメラを構えて、僕達のオーディション風景を撮り続けていた“Tシャツにジーンズ姿の女の子”だった。
え?!この子どうして僕が小学校の時のあだ名を知っているんだろう。
僕は、一瞬今のこの状況が分からなくなる程、動揺してしまった。
――と同時に、今日は、せっかく弱気な僕を封印して、強気な僕で攻めてくつもりだったのに、
計画は、途中であっさりと実行不可能に陥ってしまったのだ。
だ、だ、だ、誰だっけ‥‥誰だっけ‥‥‥。
お、お、お、落ち着け‥‥僕‥‥‥。
段々、足の方から上半身に向かって、小刻みな震えが発生してきた。
な、な、な、何なんだよ一体‥‥‥。
キュルルルルル――
突如、お腹が下り始めた―\r
僕は、緊張すると直ぐにお腹を壊すクセがある。
だから、いつも正露丸は手放せないんだ。
『あ、あ、あ、あのぅ‥‥僕‥‥‥このオーディション辞退しまふ。』
万事休す――
最早、今の僕には“Tシャツにジーンズ姿の女の子”が一体誰だったかなんて、関係なかった。
ト、ト、ト、トイレ!!
遠き日の記憶―\r
“しょんべん小僧”と言われ始めた日の事なんてどうでもよかった―\r
今の僕には、早くトイレに行く事しか頭になかった。
“しょんべん小僧”から―\r
“う〇こ漏らし野郎”に―\r
進化を遂げるつもりは全くない。
そんなの全くごめんだよ!!
僕は、部屋を飛び出し、足早にトイレ目指し、一直線!!
オーディションを途中で辞退した事への罪悪感なんて、これっぽっちもなかった―\r
“中年ノーネクタイ男”と“Tシャツにジーンズ姿の女の子”そして、このオーディション会場に集まった約五十名には、
もう金輪際、二度と会う事はないのだろうから。
必死に、ひとりあやとりの連続技を繰り返していた僕の耳に、
突然、澄んだよく通る女の子の声が飛び込んで来たんだ。
その声の主は―\r
なんと、今までデジタルビデオカメラを構えて、僕達のオーディション風景を撮り続けていた“Tシャツにジーンズ姿の女の子”だった。
え?!この子どうして僕が小学校の時のあだ名を知っているんだろう。
僕は、一瞬今のこの状況が分からなくなる程、動揺してしまった。
――と同時に、今日は、せっかく弱気な僕を封印して、強気な僕で攻めてくつもりだったのに、
計画は、途中であっさりと実行不可能に陥ってしまったのだ。
だ、だ、だ、誰だっけ‥‥誰だっけ‥‥‥。
お、お、お、落ち着け‥‥僕‥‥‥。
段々、足の方から上半身に向かって、小刻みな震えが発生してきた。
な、な、な、何なんだよ一体‥‥‥。
キュルルルルル――
突如、お腹が下り始めた―\r
僕は、緊張すると直ぐにお腹を壊すクセがある。
だから、いつも正露丸は手放せないんだ。
『あ、あ、あ、あのぅ‥‥僕‥‥‥このオーディション辞退しまふ。』
万事休す――
最早、今の僕には“Tシャツにジーンズ姿の女の子”が一体誰だったかなんて、関係なかった。
ト、ト、ト、トイレ!!
遠き日の記憶―\r
“しょんべん小僧”と言われ始めた日の事なんてどうでもよかった―\r
今の僕には、早くトイレに行く事しか頭になかった。
“しょんべん小僧”から―\r
“う〇こ漏らし野郎”に―\r
進化を遂げるつもりは全くない。
そんなの全くごめんだよ!!
僕は、部屋を飛び出し、足早にトイレ目指し、一直線!!
オーディションを途中で辞退した事への罪悪感なんて、これっぽっちもなかった―\r
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もう金輪際、二度と会う事はないのだろうから。
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