キャロルの秘密 3
そんな古賀は、この薄暗い部屋でキャロルの歌声を聴くと、若き日の恵子の姿が脳裏に浮かぶのである。あれから、早くも20年の月日が過ぎていた。
ドアがノックされた。
「あなた、北沢さんから電話よ」妻の有子である。
古賀は、現実の世界に引き戻された。
「ああ、分かった。北沢には、後で俺からかけると伝えてくれ」
「わかりました」有子は、部屋を出て行った。
キャロルの歌声がまだ部屋には、流れていた。
ドアがノックされた。
「あなた、北沢さんから電話よ」妻の有子である。
古賀は、現実の世界に引き戻された。
「ああ、分かった。北沢には、後で俺からかけると伝えてくれ」
「わかりました」有子は、部屋を出て行った。
キャロルの歌声がまだ部屋には、流れていた。
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