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前置きのない別れ

[135]  ふく  2008-04-28投稿
黙っていなくなったりしなければ

もっと伝えたい事もあったのに
もっとやれる事もあったのに
私の何が駄目だった
私の何を嫌いになった
そんな問いかけも意味がない
答えがないからどうしようもできない

心構えなんてできていなかった
別れの言葉もなく姿だけを消した
独りになった部屋を繰り返してやっと分かった
私は捨てられた
状況を飲み込めなくて現実を見る事ができなくて暗闇に閉じ込められた様な感覚を覚えた

寂しくても泣かない
そう決めていたのに

外へ出れば胸が締め付けられる
誰かに優しくされるだけで涙腺が緩む
電車の揺れで涙が零れそうになる

寂しくないなんて嘘
寂し過ぎる
悔しさと虚しさと悲しみと後悔が混合する

また独りの部屋に帰らないといけない
義務に似たそんな思いが今は辛い
いつかは慣れる
言い聞かせてうずくまる

好きだった所
楽しかった事
たくさん思い付くのに
嫌いな所
嫌だった事が良く思い出せない
嫌いになりたくて諦めたくて必死で考えても出てこない

やっぱりあなたにいて欲しい
私独りじゃ生きていけない

せめてさよならくらい言ってよ
お前なんか嫌いだって
もういらないって
強く離された方が良かった
何も言わない事が優しさだなんて思っているならそれは違う
一番残酷で卑怯

私は一体どうしたらいい
これからどうふっ切ればいい
あなたなしで何を想えばいい

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