携帯小説!(PC版)

トップページ >> エッセイ >> レジでのある雑談

レジでのある雑談

[353]  もね  2008-04-29投稿
彼女と話したのは時計がきっかけだった。
アルバイトの私の隣で短期派遣の彼女はレジを打っていた。
大人しくおっとりした感じの彼女はランドマーク的大規模店舗の慌ただしさについて行くのが私と同じく大変そうに見えた。
そんな中でも穏やかな可愛らしさがあって、ふと話しかけてみようかと思ったのだった。
彼女の腕にはいつも少し変わった時計がキラキラ光っていた。
私「その時計眩しいね!」
彼女「うん、お祖母ちゃんの形見なの大した時計じゃないんだけどね」
私「えー随分ゴージャスな好みのお祖母ちゃんだね」
彼女「うん、うち大阪人だから」
私「へー大阪ではお婆ちゃんもゴージャスなのかー」
彼女「同じお金出すなら目立つ物の方が良いって思うから」
東京の言葉を喋り、清楚なお嬢様風の彼女がバリバリの大阪人だった事もびっくりだったし、西日本に親戚、知り合いのいない私にはメディアで聞くだけだった価値観の違いを実際に感じた事が新鮮でそれからたまに客の切れ間に話しかけるようになった。
良く見ると確かに彼女はけばけばしい格好ではないが、いつもどこかに目立つ色の物を身に着けていた。
私「あ、今日は赤いスニーカーだ!主張してるねー」
多分かなり私は失礼だったと思う。

感想

感想はありません。

「 もね 」の携帯小説

エッセイの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス