奈央と出会えたから。<139>
* * * * * *
あたしが、お鍋と食器を洗って、後片付けをしていたら、
ソファーの上に寝転がって、バイク雑誌を読んでいた聖人が、突然話し掛けてきた。
『奈央。俺、前にBOOWYのCD貸してやるって言ってたけど、まだ貸してなかったよな。今日持ってく?!』
『うん。全部、一気にあたしが借りてったら、聖人が聴けなくなっちゃうから、取り敢えず、今日は聖人オススメの一枚を借りて行きたいな。』
『ん〜‥じゃあ、これ聴いてみて。
BOOWYのTHIRD ALBUM“BOOWY”。
俺、BOOWYのTHIRD ALBUMが一番好きなんだよな。
この中の“CLOUDY HEART”って曲が結構オススメ。』
『ありがとう。家に着いたら早速聴いてみるね。』
『そういやさ、奈央。最近、絵書いてんの?!』
『え?!‥‥あぁ‥最近は書いてないかな‥‥‥。』
びっくりした――
聖人に絵の話をされて―\r
あたしはハッとした―\r
まだ、今朝の母の泣いた顔が―\r
あたしの目に焼き付いていたから―\r
母に言われた、あの言葉――
《奈央は、小さい頃から絵を書くのが好きだったじゃない。絵本作家になりたいって言ってた事もあったでしょう?!》
あたしが、お鍋と食器を洗って、後片付けをしていたら、
ソファーの上に寝転がって、バイク雑誌を読んでいた聖人が、突然話し掛けてきた。
『奈央。俺、前にBOOWYのCD貸してやるって言ってたけど、まだ貸してなかったよな。今日持ってく?!』
『うん。全部、一気にあたしが借りてったら、聖人が聴けなくなっちゃうから、取り敢えず、今日は聖人オススメの一枚を借りて行きたいな。』
『ん〜‥じゃあ、これ聴いてみて。
BOOWYのTHIRD ALBUM“BOOWY”。
俺、BOOWYのTHIRD ALBUMが一番好きなんだよな。
この中の“CLOUDY HEART”って曲が結構オススメ。』
『ありがとう。家に着いたら早速聴いてみるね。』
『そういやさ、奈央。最近、絵書いてんの?!』
『え?!‥‥あぁ‥最近は書いてないかな‥‥‥。』
びっくりした――
聖人に絵の話をされて―\r
あたしはハッとした―\r
まだ、今朝の母の泣いた顔が―\r
あたしの目に焼き付いていたから―\r
母に言われた、あの言葉――
《奈央は、小さい頃から絵を書くのが好きだったじゃない。絵本作家になりたいって言ってた事もあったでしょう?!》
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