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白黒の恋?〜Please〜?

[199]  ソウキュウ  2008-05-01投稿
お腹が満たされた二人。美味しかったね、そうだね、という普通の会話をしながら今晩泊まる旅館へと向かった。
雲が高く車を見下ろし、空が蒼く広がる。
旅館に着いて仲居さんが案内をする、エレベーターがここだとか、温泉はここだとか。

仲居さんがいなくなり、畳の部屋に再び二人だけの空間。
奥に窓があり、窓は少し開いていた。レースの白いカーテンが風で僅かに揺れている。俺は立ち上がりカーテンを開いた。
外は一面湖が広がり、空の蒼さが鏡のように写している。空を吸い込む魔法の鏡だ。
キョンも立ち上がりその鏡を見に来る。
『キレイ』
「うん」
『ソウキュウ…』
「ん?」
キョンは何かを言いかけた。
俺はキョンの肩を引き寄せ、昼までいたあの湖と同じ風景を作り出す。
『私…幸せだよ』
「何言ってるの、俺の方が幸せだよ」
バカップル(もう死語なのかな?)のような会話をしたあとにキョンは

『ソウキュウはなんでそんなに優しいのかな?』
と言った。キョンから届いたあのメールを思い出す。俺は暫く話す言葉を考えた。誤解されたくない為に…。
「あのねキョン、上手く言えないけどいい意味だと思って聞いてくれるかい?」
『う、うん…』
俺が口を開くまでカーテンの揺れる音しか聞こえなかった。
「俺は正直、愛情って意味がわからない時があるんだ。キョンが好きだから全て優しくすることが愛情なのかな?って考える事がある。キョンの事を考えて1番いい方法を見つけて動いているって感じなんだ、自然と出来ているんだけど時に厳しくしなきゃいけない時もあるのかな?ってね」
すぐにキョンは
『ソウキュウは私に優しくして嬉しい?』
日本語にあまりなっていない言葉を俺に返した。
「?」
『ごめんごめん、つまり、ソウキュウは私に優しさを与えて喜びを感じるか感じないかって事だよ』
急に学校の先生のような口調で人差し指を振りながら話すキョン。俺はキョンに
「そりゃ嬉しいに決まってるよ!キョンの笑顔がね…」
その後の言葉を言うのがなぜか恥ずかしくなった。
俺は幸せだよとかいつもクサい言葉を言ってるくせに
『ん?笑顔?』
見つめてくるキョン。顔を真っ赤にして俺は言ったんだ。
俺のキョンへの気持ち、俺のキョンに対する全てをぶつける事になる

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