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月の葉書2部4−1

[416]  速見  2008-05-01投稿
風紀らは翌朝聖堂の前に立っていた
聖堂は本来礼拝するための場所なので中には誰も入らない

中に入ると横幅10mの道が下へと続いていた。道が終わると直径100m程の円形のドームがあった。壁には仏みたいな彫刻が掘られていた

風紀)なんか落ち着くな〜

風紀が呟くと

「なら、ここを墓場にしてやるよ」

奥から声が聞える。「誰だ!」と、雲家の者が叫ぶと雷家の人間が現れた

雷家)やはり来たか

香雲)あら、分っていたのに逃げなかったの?

香雲が皮肉込めて言うと

雷家)俺らだけで全滅出来るからな

雷家が薄ら笑いすると、すぐに戦いは切って落とされた

数的には互角だった。風紀らも戦ったがすぐに……

雲水)香雲達は先に進んでくれ!

雲水が横目で奥の廊下を見て言うと

香雲)分りました

香雲が答えた。こんな所で体力を消耗出来ない

玲雲)私が道を空けるからその隙に……

玲雲がそう言って掌を地面に付けた瞬間突如地割れが発生した

これが玲雲の力みたいだ

地割れのせいで床が陥没した

陥没先はただの空間で出入り口は一切無かった

風紀らは廊下にいたので巻き込まれはしなかった。雷家がすぐに後を追おうとするが、風紀の風が廊下を塞いだ

そして3人は廊下を走って駆け抜ける









しばらく走ると先程より少し小さい空間があった

「よく、月の結晶の場所が分ったね」

3人が声に反応し声の先をみるとそこにはなんと雷斗がいたのだ!

風紀)ここであったが百年目だ! 雷斗

風紀は、殺気を放ち構えると

雷斗)いくら僕でも君ら3人を相手に出来ないよ

雷斗は、手を上げてジェスチャーする

風紀)いつもの憎らしい口調はどうした?

風紀が挑発すると

雷斗)ツイン・ガルガ

雷斗は有無を言わずに攻撃を仕掛けてきた

風紀)なっ

風紀らは慌ててガードするが、雷はなんと3人の間を通過しただけだった。

風紀達がキョトンとした時だった。床が陥没し

「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」


陥没先には3つの穴があり、なんと3人は別々の穴に転落した

雷斗)後は、頼むよ三月衆。なるべく…………

雷斗は転落した穴を見てそう呟き来た道を戻った






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