良子の片思い(続編?)
キッカケは別の大学に通う友人・倉沢雅美からの電話である。
「色々と忙しかったんだよォ、ホント!」
ケータイからの向こうから聞こえて来る雅美の元気な声。
「アンタが住んでいるマンションにストーカーが現われて、大変だったみたいね?」
「まあね。良子の方は調子どう?」
「うーん、まあまあってトコかなあ」
「彼氏、出来た?
まだだったら、紹介してあげてもイイけど」「そっか、雅美は学生専門の親睦サークル会の一人だったよね?」「うん。っで、良子は彼氏はいるの?」
「いない…って事じゃないけど」
雅美は笑いながら
「何それ?やけに中途半端な言い方」
「実はまだ…、ほんの友達程度だから」
「相手はどんな男?
名前は何て言うの?」「名前?森山拓也」
「え、もりやま…?」「そう、もりやまたくや。東都大学の人よ」「冗談言ってるんじゃないよね?」
「何で私が、アンタに冗談言わなければならないのよ?」
「別に、良子を疑っているんじゃないよ。
同じ人間と付き合っているのかなって、驚いただけだから」
「同じ人間?」
「ホラ、前に私がサ…由美に恋人が出来たって話したよね、覚えてる?」
「うん」
「その由美の交際相手が、森山拓也って言うんだよ」
「え、エエーッ!?」思いもしない事実に良子は仰天した。気持ちが又、動揺してケータイ持っている手が震える。拓也が一年も前から付き合っている相手が、自分たちの友人・宮末由美だったとは!全く、想像し得なかった衝撃的事実である。電話口の向こうにいる雅美も驚きを隠せない。…と同時にふと、良子に対して不安が脳裏をよぎった。良子自身の反応が気になる。
雅美は質問を続けた。「良子は森山拓也とは、ただの友達だって言ってたよね?」
「彼の要望で、互いに少しだけ距離を置いているけど」
「今は彼氏の事は、どう思っているの?」
「そうね…、イイ加減に友達関係をやめて、もっと深い付き合いをしたいと思っている」「つまり、彼を恋人にしたいってワケ」
「まあね」
つづく
「色々と忙しかったんだよォ、ホント!」
ケータイからの向こうから聞こえて来る雅美の元気な声。
「アンタが住んでいるマンションにストーカーが現われて、大変だったみたいね?」
「まあね。良子の方は調子どう?」
「うーん、まあまあってトコかなあ」
「彼氏、出来た?
まだだったら、紹介してあげてもイイけど」「そっか、雅美は学生専門の親睦サークル会の一人だったよね?」「うん。っで、良子は彼氏はいるの?」
「いない…って事じゃないけど」
雅美は笑いながら
「何それ?やけに中途半端な言い方」
「実はまだ…、ほんの友達程度だから」
「相手はどんな男?
名前は何て言うの?」「名前?森山拓也」
「え、もりやま…?」「そう、もりやまたくや。東都大学の人よ」「冗談言ってるんじゃないよね?」
「何で私が、アンタに冗談言わなければならないのよ?」
「別に、良子を疑っているんじゃないよ。
同じ人間と付き合っているのかなって、驚いただけだから」
「同じ人間?」
「ホラ、前に私がサ…由美に恋人が出来たって話したよね、覚えてる?」
「うん」
「その由美の交際相手が、森山拓也って言うんだよ」
「え、エエーッ!?」思いもしない事実に良子は仰天した。気持ちが又、動揺してケータイ持っている手が震える。拓也が一年も前から付き合っている相手が、自分たちの友人・宮末由美だったとは!全く、想像し得なかった衝撃的事実である。電話口の向こうにいる雅美も驚きを隠せない。…と同時にふと、良子に対して不安が脳裏をよぎった。良子自身の反応が気になる。
雅美は質問を続けた。「良子は森山拓也とは、ただの友達だって言ってたよね?」
「彼の要望で、互いに少しだけ距離を置いているけど」
「今は彼氏の事は、どう思っているの?」
「そうね…、イイ加減に友達関係をやめて、もっと深い付き合いをしたいと思っている」「つまり、彼を恋人にしたいってワケ」
「まあね」
つづく
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