携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンル >> 遺書−私と彼女という現象−

遺書−私と彼女という現象−

[323]  あきは  2008-05-03投稿
−第十二話−
 『A』は、狂気じみた眼で微笑み言った。「愛してるからこそ、尚更憎いし、ただですますつもりはない、死体は彼に見つけさせたいが、それ以外は何も渡さない。」と

『A』は正気なのか狂気なのか、穏やかに微笑んだ。
「仕方ないの、愛し続けても唯一にはしてもらえず、裏切られ続けて、子供ももてないうえに、精神まで病んでしまったんだもの。」
「で、でも、やっぱり自殺なんてよくないよ。別れちゃえばいいんだよ。」
『A』は、その言葉にじっと私を見つめた。
「彼が絶対に別れないと言うから仕方ないのよ、それに私の気持ちの問題もあるしね。」
そこでクスクスと『A』は、狂った笑い声を零し私に鞄からポーチを出して見せた。
「な、なに?」
「薬。全部一回に飲めば多分死ねるわ。致死量も確認してあるしね。」
「そ、そんな………」
私の当惑を楽しげに『A』は見ている。私には何をどうしたら良いのか全くわからない。

「貴女は嫌なんだものね、生きていたいんだものね。」

『A』は私を見たまま、少し寂し気に表情を僅かに曇らせた。

感想

感想はありません。

「 あきは 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス