心の天秤
「なんか用ですか、梅津会長?」
「もーなんで会長って呼ぶのかな!」
春姉は困った顔をして近付いてきた。
なんでと聞かれても、素直に、春姉の困った顔が見たいからとは言えない。
「それで、なんで勇くんは職員室から出てきたの?」せっかくだからもう少し困らせてやろう、そんな悪魔の囁きに俺は乗ることにした。
「会長には関係ないですよ。」
爽やかにかつ他人行儀に言ってやった。日頃は完璧人間の春姉も俺が冷たくすると、壊れたブリキ人間みたいな反応をして面白い。
案の定、春姉は視線を泳がせて若干挙動不審になって「えっと私は勇くんのお姉ちゃんで、でも血はつながってなくて、そして優くんは会長て呼んで関係ないって言って、それでもお姉ちゃん的には勇くんがとても心配で。」
うっ・・・・最後の台詞が心に痛い、しかし俺はここでやめるなんて中途半端なことはしない、だって五歳の誕生日に春姉本人からそう教わったんだ。それにこの困った春姉をもっと見ていたい、だってかわいいから、一言で表すなら萌えってやつだ。
「もーなんで会長って呼ぶのかな!」
春姉は困った顔をして近付いてきた。
なんでと聞かれても、素直に、春姉の困った顔が見たいからとは言えない。
「それで、なんで勇くんは職員室から出てきたの?」せっかくだからもう少し困らせてやろう、そんな悪魔の囁きに俺は乗ることにした。
「会長には関係ないですよ。」
爽やかにかつ他人行儀に言ってやった。日頃は完璧人間の春姉も俺が冷たくすると、壊れたブリキ人間みたいな反応をして面白い。
案の定、春姉は視線を泳がせて若干挙動不審になって「えっと私は勇くんのお姉ちゃんで、でも血はつながってなくて、そして優くんは会長て呼んで関係ないって言って、それでもお姉ちゃん的には勇くんがとても心配で。」
うっ・・・・最後の台詞が心に痛い、しかし俺はここでやめるなんて中途半端なことはしない、だって五歳の誕生日に春姉本人からそう教わったんだ。それにこの困った春姉をもっと見ていたい、だってかわいいから、一言で表すなら萌えってやつだ。
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