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猫〜別れ〜

[369]  黄粉  2008-05-08投稿
とりあえず今日は野宿しかない。ミイを呼びにいかなくちゃ。

「・・・!!」

雑木林に、赤い毛の塊が倒れていた。正式には捨てられていたのだろう。これは・・・?

「ミイ・・・・!」

塊を裏返すと、ミイだった。あのあどけない顔の。

「え。何これ?」

嘘だ。嘘だよ・・・これはミイじゃない・・・ミイは・・・こんな・・・・死んでないよ・・・。


いきなり涙がこぼれた。・・・嘘だよ・・・嫌・・・。

「!!」

ミイの体には、拳銃で撃った痕があった。

日本でこんなところで拳銃を発砲するのは・・・警察?

その時、悲しみが全部憎しみに変わった。警官が、ミイを気味悪がって、発砲する様子、笑いながらミイの死体を踏み付ける様子、それらが頭に浮かんだ。

「・・・殺してやる・・・!!!!」

証拠隠滅のために持っていた、あの、塾の生徒を刺し殺した包丁を片手に、私は村におりた。ミイは、雑木林に埋めた。悲しかった。

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