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白黒の恋?〜Please〜?

[208]  ソウキュウ  2008-05-09投稿
バケツをひっくり返すかのような雨だった。走り出した俺はキョンの手を引く。でも途中でこのまま帰っても水浸しになることに気付いた。
俺はキョンに上着を貸した。
『え?でもソウキュウ…』
「いいから早く!」
近くに雨宿りできるところを探した。顔を左右に動かし、いいタイミングであったコインランドリーに入った。俺はキョンに上着を貸したので雨水でシャツが色濃くなっている。「乾燥機をつかって服乾かそうかな?」
『あ、私の上着もお願い』
乾燥機にお互いの服を入れ、乾燥機は動き始めた。
『雨、早く止むといいね』
「うん、」
俺は濡れているシャツを脱ぎ、入り口前で絞る。凄い量の水が滲み出る。
「これ、見て。凄ぃ…」
後ろを振り返るとキョンは寒さで小刻みに震えていた。恐らく髪が濡れたままだから身体が冷えたのだろう。俺はキョンの背後に回り、キョンを後ろから抱きしめた。コインランドリー内には誰もいなかったから、いや、誰かがいてもそうしていただろう。
驚いて振り返るキョン。
「前見てて、上半身裸で恥ずかしいんだからさ。」
キョンの身体に俺の体温が伝わり、俺の身体は逆に冷たくなっていく。
それはキョンの笑顔がみたいから?そうじゃない。じゃあなぜ?自然とそうしたかったから
この気持ちを皆はわかるだろうか。好きな人だからという本能の行動。

『ダメだよぉ、ソウキュウが風邪ひいちゃうでしょ?』
「いいんだよ、風邪くらいすぐに治るんだから」
『…』
後ろから抱きしめる俺の手を掴むキョンの力が強くなっていた。
『暖かい』
「よかった」
『ソウキュウはいつも私の事を考えてくれるね』
「そりゃそうさ、俺達付き合ってるんだから。」
『他の人にしちゃダメだからね!』
「わかってるって、俺がそんなふうにみえる?」
『見えない。けど、ずっとそうであってほしいな』
「ずっとこのままさ」
『ホントに?絶対?』
「あぁ、変わらないよ。」
キョンが何度も聞くのは珍しかった。
Please、この章のサブタイトル。正確にはPlease…なのだ。

『ソウキュウ、お願いがあるの』

人にお願いをされたら必ず決断をしなければならない。お願いを受け入れるか、それとも断るか。

キョンのPleaseはこうだった。



『ソウキュウ、私と結婚して』

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