カメラと黒髪 #5
「アレ?希美、あなたメガネは?」
家で皿洗いを手伝っている最中母親に突然指摘された。
カバンの横には出しっぱなしのメガネケース。
メガネだけが無い。
―部室だ!!!―\r
「ア…アレ?どーしたっけなー?多分教室に忘れちゃったかな?」
「大丈夫?疲れてるんじゃない?」
「大丈夫、大丈夫!さてと、お風呂入ります」
湯船に浸かりながら考えるのは数学の公式と英語の文法と…アキさんのことと…理科の元素記号と…アキさんのことと……。
「集中出来ない……!」
―いつもの何倍も体が火照った気がする。―\r
机に向かって教科書を開いて、ノートを開いて。
ここまで準備すれば後は勉強するだけ。
しかし頬にはアキの手のひらの大きな感触が残っている。
「っあーもう!集中、集中」
今度はだんだん我慢している自分が虚しくなって涙がでてきた。
―なんで志望校落ちたのにまだ頑張ってんだろ。―\r
「っやだ…助けて、アキさん」
勉強一筋の決意は早くも揺らぎ始めていた。
翌日、メガネを取りに部室に行ったがさすがにまだ鍵がかかっていた。
「まいったなぁ」
予備のメガネは本当に度が入っており、あまり目にはよくない。
そのとき、校内アナウンスで守山アキの名が呼ばれた。
家で皿洗いを手伝っている最中母親に突然指摘された。
カバンの横には出しっぱなしのメガネケース。
メガネだけが無い。
―部室だ!!!―\r
「ア…アレ?どーしたっけなー?多分教室に忘れちゃったかな?」
「大丈夫?疲れてるんじゃない?」
「大丈夫、大丈夫!さてと、お風呂入ります」
湯船に浸かりながら考えるのは数学の公式と英語の文法と…アキさんのことと…理科の元素記号と…アキさんのことと……。
「集中出来ない……!」
―いつもの何倍も体が火照った気がする。―\r
机に向かって教科書を開いて、ノートを開いて。
ここまで準備すれば後は勉強するだけ。
しかし頬にはアキの手のひらの大きな感触が残っている。
「っあーもう!集中、集中」
今度はだんだん我慢している自分が虚しくなって涙がでてきた。
―なんで志望校落ちたのにまだ頑張ってんだろ。―\r
「っやだ…助けて、アキさん」
勉強一筋の決意は早くも揺らぎ始めていた。
翌日、メガネを取りに部室に行ったがさすがにまだ鍵がかかっていた。
「まいったなぁ」
予備のメガネは本当に度が入っており、あまり目にはよくない。
そのとき、校内アナウンスで守山アキの名が呼ばれた。
感想
感想はありません。