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僕は君の未来を永遠(トワ)に。?

[405]  麻呂  2008-05-11投稿
『あれ?!しょんべん小僧じゃん!!凄い奇遇だネ!!』


先に彼女の方から口を開いた。


そして、今の彼女の言葉で確信した―\r


やはり、さっきオーディション会場で僕の事を“しょんべん小僧”と呼んだのは、この彼女に間違いは無く、


全く以て、僕の聞き間違いでは無かったのだと言う事を。



『僕、君と何処かで会った事あったっけ?!どうして僕の小学校の時のあだ名を知ってるの?!』


僕の事を知っている彼女に対して失礼だとは思ったが、本当に僕は何も覚えていなかったのだ。



『あたし、遠い未来から来たんだヨ!!』


そう言って、彼女はふわりと微笑んだ。


『遠い未来?!』


僕は、何故か彼女から手渡されたティッシュの広告を見つめてしまった。



『まっさかぁ〜!!ティッシュまで未来から持ち込んで来てないわよ!!』


彼女が言った。


見た目そのまま―\r


語り口調、仕草のどれをとっても彼女に、見た目のイメージとのギャップを感じさせる要素は無かった。



『‥‥本当に?!そんな事、映画やドラマの中の世界だけの話だと思ってた。』

僕は、素直に感動してしまった。


近頃、なかなか素直に感動するという事が無かった僕にとって、久々のこの気持ちは、とても新鮮だった。


彼女は、そんな僕の顔を不思議そうな顔でまじまじと見つめ、そしてこう言った。



『バッカ未來!!んな話ある訳無いじゃん!!んもうっ!!全然変わってないネ。』


次の瞬間―\r


僕は全てを思い出した。



『エリカちゃん?!』


沢渡 エリカちゃん―\r


そう―\r


目の前の彼女は、僕の初恋の人だった。

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