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猫〜ミイ視点Five〜

[374]  黄粉  2008-05-11投稿
今日もあの人は泣きながら帰って来た。いつも夜になっては、出掛け、泣きながら帰って来て、うずくまる。

「なんで私が・・・!私が何したわけ!?ううぅ・・・っ酷いよ!友達だったのに・・・!」

とりあえず一時間くらい泣きじゃくる。

「どうかした?」

あのひとは泣き腫らした顔を上げた。綺麗な顔が台なしだ。そして、僕に告げた。

「大丈夫だから、私は大丈夫。」

いまぼくは、あの人の言葉がはっきり分かる。わからないのは名前だけだ。もう一緒に暮らして四ヶ月になる。

「ミイは、こんな私が好き?」

大きな目が細くなる。

言葉の意味は解らなかったけど、何か始めるつもりだと思った。






次の日、あの人は血だらけで、帰って来た。その顔は、嬉しそうだった。

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