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メガ2 歯車

[363]  一と同じく  2008-05-11投稿
虚な目で病室から見える風景を見る。
どうやら俺は刺されたらしい。
腹には包帯がまかれてあった。
「どうなってんだ」
サイレンの音。

簡素な空気の部屋。
記憶が途切れてる。
よく解らん。

俺は恨まれてんのか?
自問しても答えは見えない。
俺は俗にいう「ひきこもり」だ。だから解らない。

アキバで生活して六年。

同じオタクによる犯行?

考えれば考えるほど馬鹿らしい。

すると、医師がやってきた。
「意識が戻られましたか」
「はい」
医師の問いに俺は普通の答えをした。そう。俺は天国に来た訳でもなく、地獄に来た訳でもない。
そう言った凡庸な想像を断ち切った俺は、今日久しぶりに、レム睡眠をしたな、と思い出していた。ついでに俺の名前は、金山健二だ。この半端な所で自己紹介をするのはあまりに馬鹿馬鹿しいので、後でにしたい。

「担当の国山です」
脈拍を計っていた医者が言った。
「よろしくお願いします」
俺はお決まりの適当挨拶をした。
「刑事さんがお見えになってますよ」
「はあ」
とぼけた返事をした。どうやら俺は本当に事件に巻きこまれてしまったらしい。「警視庁の北見です」
「同じく田山です」二人の陰険な顔立ちの刑事が揃って挨拶をする。俺も挨拶した。
俺の運命の歯車は廻り始める。

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