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白黒の恋/最終章〜決断とそれから〜

[208]  ソウキュウ  2008-05-12投稿
Pleaseと決断、繋がりというものはこの二つの言葉には必ずある。
一つの願いには必ず一つの決断がある。みんなも俺もこんな事、日常で考えた事がないままお願いをされては決断を繰り返してる。Pleaseの内容は様々なもの、決断は『はい』又は『いいえ』の二択だけ。
前の章でも言った通り、願いを受け入れるか断るかで二通りの人生が待っている。俺はそのどちらかに立たされた。
立たされたからこそ今の俺がここにいる。こうして二人を見上げて俺の決断をみているんだ。
あの時の俺は自分に自信がなかった。キョンと付き合ってやっと人を愛する気持ちがわかって来たばかり、だからこそ怖い。
俺は臆病者だと知った瞬間。付き合ってる時はあんなに大胆にできたのに…
そう、あの時の俺の決断はこうだった


「ピアノは?仕事はどうするの??」
雨と乾燥機でざわつく音の中で俺は口を開く。
『…どうしよっか?』
「俺の所に来るにはピアノを辞めるしかないんだよ??今まで頑張って来たもの、自分の才能を捨てて俺と一緒になるって事になるんだよ?それでもいいの?」

『…』
「俺はキョンとなら結婚してもいいと思ってる、でも俺がいいとしてもキョンの才能を潰すのは俺にはできない」
だった。俺の決断。キョンの才能と引き換えの結婚にはリスクがあり過ぎる。結婚にはYESなのにキョンの才能がカットインするのだ。
『私と結婚したくないんだ↓↓』
すねるキョン。
『そうやって理由つけて結婚したくないんだ。』
ますますすねる。
「ピアノは?」
『もう少し続けたい』
「それなら…」
『今って訳じゃないの!』
「じゃあキョンがピアノに踏ん切りがついたらね」

俺は条件付きでYESを出した。いつになるかわからないYES。その時のキョンは喜んでいた、
二択、そして決断。白黒ではなく、灰色。でもいつになるかわからない。キョンの踏ん切りが決めるのだから…。
俺達はその後、旅行を楽しんだ。行く先々で美味しいものを沢山食べ、買い物を楽しみ、キョンは東京に帰って行った。キョンが空港で行った言葉は

『またくるね』

だった。

帰ってからも俺達はいつものように連絡を取り合った。
季節は流れ、夏から秋になっていた。キョンいわく、秋は忙しいらしい。芸術の秋。その秋で俺達の物語は終焉を迎える

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