越後の龍
越後の長尾家当主為景が戦で討ち死にして、長男の晴景が当主になったのだ。
が、器量も人望も無く、父為景が越後一国をほぼ治めていたのだが、晴景が当主になってから晴景の居城春日山城の周り僅か二郡しか治められなくなっていた。
日夜酒に溺れ京から大金をはたいてどこぞの公家の女を買い、夢中になり、それに不満を持った家臣が謀反を起こしても気付かない始末。
そして晴景が一番信頼していた家老の昭田常陸守が晴景を春日山城から追い出してしまった。
晴景は数人の共に連れられて、なんとか数里離れた、府内の館にたどり着いた。
此処には越後主護代の上杉定実がいるのだが…力無い主護代…それでも主護代は主護代。
昭田常陸守は下手に手出しが出来ず、手をこまねいていた。
晴景は一番信頼していた昭田常陸守に裏切られ、さらに酒に溺れ、乱れた。父、為景の弔い合戦もせず、春日山城を取り戻す事もせず、毎日をのんべんだらりと過ごしていた。
此処栃尾城を数名の共が一人の少年を警護しながら出て来た。晴景の末弟、喜平次景虎だ。
まだ元服はしていない…が、あどけない顔とは裏腹の鋭い眼をしていた。
が、器量も人望も無く、父為景が越後一国をほぼ治めていたのだが、晴景が当主になってから晴景の居城春日山城の周り僅か二郡しか治められなくなっていた。
日夜酒に溺れ京から大金をはたいてどこぞの公家の女を買い、夢中になり、それに不満を持った家臣が謀反を起こしても気付かない始末。
そして晴景が一番信頼していた家老の昭田常陸守が晴景を春日山城から追い出してしまった。
晴景は数人の共に連れられて、なんとか数里離れた、府内の館にたどり着いた。
此処には越後主護代の上杉定実がいるのだが…力無い主護代…それでも主護代は主護代。
昭田常陸守は下手に手出しが出来ず、手をこまねいていた。
晴景は一番信頼していた昭田常陸守に裏切られ、さらに酒に溺れ、乱れた。父、為景の弔い合戦もせず、春日山城を取り戻す事もせず、毎日をのんべんだらりと過ごしていた。
此処栃尾城を数名の共が一人の少年を警護しながら出て来た。晴景の末弟、喜平次景虎だ。
まだ元服はしていない…が、あどけない顔とは裏腹の鋭い眼をしていた。
感想
- 9909: これ武士になりたくて…の続編ですか?それとも違う話ですか?ユウスケ [2011-01-16]
- 9959: 違う話しですが、武士になりたくての合間に書いているので、ちょっと時間が掛かるかもしれませんがよろしくお願いいたします。 [2011-01-16]