携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> shy boy ?

shy boy ?

[352]  左右対称  2006-05-08投稿
今度はホントにポテトを落としてしまった。
「…は?」
思わず気の抜けた声が出る。
「あ、やっぱりダメだよね」
「いや、そうじゃなくて…その…なんでオレなの?」
吉川は少し間をおいてからオレの頭を叩いた。
「?!」
「鈍すぎ」
オレの思考能力はストップしたままだ。
「この前誘った時に気づいてよ…」
吉川が下を向く。耳が真っ赤になっていた。その様子を見てようやく状況を把握し始めた。同時にオレの耳も熱くなった。
「…気づかなくてゴメン…」
「ホントだよ…」
お互い目を合わせない。「……付き合おうか」
「え…?」
自分で言って驚いた。多分吉川より動揺している。
「えっと、その…オレも…前から…その……」
続きの言葉が出てこない。沈黙が流れる。
「…よろしくお願いします…」
「え…えぇ?!ホントに?!」
コクリと吉川が頷いた。

その後のことはまるで思い出せない。気がついたら家に帰っていて自分の部屋にいた。さっきのは夢だったのだろうか…。
ピリリと携帯がなった。吉川からのメールだった。
『今日は嬉しかった。今度の映画、楽しみにしてます。』
絵文字も何もないメールが妙にリアリティを与えた…。

感想

感想はありません。

「 左右対称 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス