携帯小説!(PC版)

トップページ >> ホラー >> 猫〜ミイ視点Eight〜

猫〜ミイ視点Eight〜

[362]  黄粉  2008-05-13投稿
亜梨沙はたまに独り言を言う時がある。



「でねでね、その子泣きながら謝るんだよ。」

(珍しい、お客かな?)

僕は亜梨沙に近づこうとした。

「・・・許さない。」

え?

不安になって立ち止まった。

その時、亜梨沙は何かに取り憑かれたかのように、喋り続けていた。まるで見えないナニカに話し掛けているかの様に。

「死ねばいいのに、みんな・・・。ね?お母さんもお父さんもね!首斬って中身掻き出してやる・・・」

(やめて!!)

思わず叫んだ。その瞬間、亜梨沙はもっどうりになっていた。

「ミイ?」

恐ろしい。どうして?何が見えるの?僕は化け猫。怖いモノなんてないはずなのに・・・その時だけすごく怖かった。

「あ、そうだ。ミイ、今日お出かけしよう遠くに。」

(お出かけ?)

また殺人を行うの?

「二人で逃げちゃおうか。」

?逃げるの?

外ではパトカーのサイレンが響いている。

なるほど。逃亡?

「こんなんばっかでごめん。ミイ、私嫌いでしょ。こんな・・・」

鳴咽を漏らしながら僕を抱きしめる。

(僕、なんで人間と話せないんだろ。)

悲しかった。

僕たちは荷物をまとめ、家を出た。

感想

感想はありません。

「 黄粉 」の携帯小説

ホラーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス