奇妙な時空−第13話
朝目が覚めると、隣に居るはずの彼の姿がなかった。
それどころか彼がいた気配が一つも無い。脱いだ服もパジャマも、飲んだビールの缶も吸った煙草の吸い殻も、灰皿すらない。
「あれぇ〜?俊?」
寝ぼけ眼で狭い部屋を歩き回る。歩いているうちに目が覚め、更に奇妙な状況が眼についた。
お揃いのマグカップ。
彼の分の食器。
彼の歯ブラシ。
予備に置いてあるワイシャツや衣類。
彼用のタオルまでが消えていた。
眠るたった数時間前まではあったものと、
なにより隣に居たはずの当の彼がいない。
布団も自分の周りしか乱れていない。
「どういうこと?」
慌てて携帯をベットサイドから掴むと彼の番号を押した。しかし、聞こえるのは風邪のような音。
「なに?なんなの?!」
思わず悲鳴のように叫んだ。
寝ている間に一体何が起きたのだろう。彼はどうなったの?何故電話は繋がらないの??
「俊!!!!」
声を上げてみるが、勿論返事はない。
いや、何か違和感があった。
私は恐る恐る窓に手をかけ、一気に引き開けた。
「…………!!!」
窓の外は真っ白な乳白色の世界が広がっていた。
友人と歩いていた彼は、問い掛けに足を止めた。
「お前の彼女夜逃げしたんだって?」
彼は不機嫌そうに言い放った。
「俺はしらねぇよ。あいつが勝手にいなくなったんだから。」
それどころか彼がいた気配が一つも無い。脱いだ服もパジャマも、飲んだビールの缶も吸った煙草の吸い殻も、灰皿すらない。
「あれぇ〜?俊?」
寝ぼけ眼で狭い部屋を歩き回る。歩いているうちに目が覚め、更に奇妙な状況が眼についた。
お揃いのマグカップ。
彼の分の食器。
彼の歯ブラシ。
予備に置いてあるワイシャツや衣類。
彼用のタオルまでが消えていた。
眠るたった数時間前まではあったものと、
なにより隣に居たはずの当の彼がいない。
布団も自分の周りしか乱れていない。
「どういうこと?」
慌てて携帯をベットサイドから掴むと彼の番号を押した。しかし、聞こえるのは風邪のような音。
「なに?なんなの?!」
思わず悲鳴のように叫んだ。
寝ている間に一体何が起きたのだろう。彼はどうなったの?何故電話は繋がらないの??
「俊!!!!」
声を上げてみるが、勿論返事はない。
いや、何か違和感があった。
私は恐る恐る窓に手をかけ、一気に引き開けた。
「…………!!!」
窓の外は真っ白な乳白色の世界が広がっていた。
友人と歩いていた彼は、問い掛けに足を止めた。
「お前の彼女夜逃げしたんだって?」
彼は不機嫌そうに言い放った。
「俺はしらねぇよ。あいつが勝手にいなくなったんだから。」
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