彼はエイリアン 4話
幕は上がった。
「トロイカ杯ボウリング大会」(トロイカとは、ここ函館のグルメに密かに有名なケーキ屋さん)
それもあって 出てみる気になったのかもしれない。
大会の前に 説明は受けていたので、テレビモニターにある自分の名前を探した。
「あった!23番レーンだ。」とりあえず 頑張ってみるか と独り言。
夫とは別々のレーンだったので 初対面のおじさんが二人 レーンに入っていた。
「こんばんは!杉村です。初めてなのでよろしくお願いします!」
「いやあ こちらこそよろしく。ところで 向こうのレーンに入った杉村さんって お兄さんかい?」
「えっ?いえいえ主人です。」
「そうかい。てっきり兄弟かと思ったよ。失礼しましたね。」
そんな会話をしているところへ、あの場違い男が入ってきた。
「やっ!よろしく。」
(マジ? この人も同じレーン?何だかイヤだなあ。)と 考えていると、もう一人のおじさんが、「遅いぞ 竜二!」と言ったので モニターを見ると 「神崎竜二」と書いてあった。
「しゃあないっしょ。仕事 忙しいんだから。」(しゃあない とは、函館弁で仕方ないの意味)
しかし この男。
ひとたびゲームが始まると 別人のようだった。
軽くて うるさいかと思っていたが ゲームに集中しているらしい。
ほとんど話さず レーンを見ている。
投球フォームは 流れるように美しく ストライクが続くと カッコよくさえ思えてしまう。
私はまるで 恐いもの見たさのように、つい 彼の投球を見てしまう。
あっという間に 4ゲームの大会は終わった。
私は 初めてとしては上出来の アベレージ153で 満足だった。
ボールを片付けている私に、「また来なよ。オタクもっと上手くなると思うよ。あっ 練習会とかやってるからサッ!」と 優しさ言った。
「あァ どうも・・・」と言葉を濁した。
私はラッキー賞が当たり、竜二は 仲間達から「一発屋!」とからかわれながら ハイゲーム賞のケーキを照れながら受け取った。
これが 神崎竜二との 抽選による偶然の出会いだった。
「トロイカ杯ボウリング大会」(トロイカとは、ここ函館のグルメに密かに有名なケーキ屋さん)
それもあって 出てみる気になったのかもしれない。
大会の前に 説明は受けていたので、テレビモニターにある自分の名前を探した。
「あった!23番レーンだ。」とりあえず 頑張ってみるか と独り言。
夫とは別々のレーンだったので 初対面のおじさんが二人 レーンに入っていた。
「こんばんは!杉村です。初めてなのでよろしくお願いします!」
「いやあ こちらこそよろしく。ところで 向こうのレーンに入った杉村さんって お兄さんかい?」
「えっ?いえいえ主人です。」
「そうかい。てっきり兄弟かと思ったよ。失礼しましたね。」
そんな会話をしているところへ、あの場違い男が入ってきた。
「やっ!よろしく。」
(マジ? この人も同じレーン?何だかイヤだなあ。)と 考えていると、もう一人のおじさんが、「遅いぞ 竜二!」と言ったので モニターを見ると 「神崎竜二」と書いてあった。
「しゃあないっしょ。仕事 忙しいんだから。」(しゃあない とは、函館弁で仕方ないの意味)
しかし この男。
ひとたびゲームが始まると 別人のようだった。
軽くて うるさいかと思っていたが ゲームに集中しているらしい。
ほとんど話さず レーンを見ている。
投球フォームは 流れるように美しく ストライクが続くと カッコよくさえ思えてしまう。
私はまるで 恐いもの見たさのように、つい 彼の投球を見てしまう。
あっという間に 4ゲームの大会は終わった。
私は 初めてとしては上出来の アベレージ153で 満足だった。
ボールを片付けている私に、「また来なよ。オタクもっと上手くなると思うよ。あっ 練習会とかやってるからサッ!」と 優しさ言った。
「あァ どうも・・・」と言葉を濁した。
私はラッキー賞が当たり、竜二は 仲間達から「一発屋!」とからかわれながら ハイゲーム賞のケーキを照れながら受け取った。
これが 神崎竜二との 抽選による偶然の出会いだった。
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