彼はエイリアン6話
月に2回の練習会。
その日も いつものようにカラオケへ。
アツシ君がケツメイシの【さくら】を歌って みんなで盛り上がった。
竜二と私は 隅の方に並んで座った。
『今日 ダンナさん仕事か? 優しそうな人だよな。自分ばっか遊んでていいのか?』
「古いこと言うのねぇ。男は遊んでて良くて 主婦はダメなの?」
『そんな事じゃなくて、もし もしも 俺がオタクのダンナなら、一人で出かけてほしくないっつうか・・・おまえ危なっかしくて 見てられないんだよ!』
「じゃあ 竜二が私のSPになってョ。」
『バーカ!勝手に言ってろ!』
その夜 竜二は酔っていた。
それは知っていても、飛び上がりたいほど嬉しかった。
思えば 竜二と会ったあの日から、私は彼を好きになっていたのかもしれない。
そんな心を誰にも悟られないように、注意深く おし隠した。
それから 竜二はミスチルの【しるし】をヤケクソ気味に、熱唱した。
(ダーリン、ダーリン♪・・・)何を思って歌っているのか 悲しく響いた。
彼がなぜ 優しかったり、時に荒れたようになるのか 本当のところはわからない。
ただ一つわかっている事は、私の方がつらくて 切ないって事。
もう 恋なんて してはいけない私なのに・・・・
心に重たい鍵をかけておかなければ、どこかに飛んで行きそうな 私が座っていた。
その日も いつものようにカラオケへ。
アツシ君がケツメイシの【さくら】を歌って みんなで盛り上がった。
竜二と私は 隅の方に並んで座った。
『今日 ダンナさん仕事か? 優しそうな人だよな。自分ばっか遊んでていいのか?』
「古いこと言うのねぇ。男は遊んでて良くて 主婦はダメなの?」
『そんな事じゃなくて、もし もしも 俺がオタクのダンナなら、一人で出かけてほしくないっつうか・・・おまえ危なっかしくて 見てられないんだよ!』
「じゃあ 竜二が私のSPになってョ。」
『バーカ!勝手に言ってろ!』
その夜 竜二は酔っていた。
それは知っていても、飛び上がりたいほど嬉しかった。
思えば 竜二と会ったあの日から、私は彼を好きになっていたのかもしれない。
そんな心を誰にも悟られないように、注意深く おし隠した。
それから 竜二はミスチルの【しるし】をヤケクソ気味に、熱唱した。
(ダーリン、ダーリン♪・・・)何を思って歌っているのか 悲しく響いた。
彼がなぜ 優しかったり、時に荒れたようになるのか 本当のところはわからない。
ただ一つわかっている事は、私の方がつらくて 切ないって事。
もう 恋なんて してはいけない私なのに・・・・
心に重たい鍵をかけておかなければ、どこかに飛んで行きそうな 私が座っていた。
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