見えぬ壁4
月日は流れ、付き合い初めて半年がたった。今はあまり辞書を使わなくなってきた。
俺は中国語を勉強し、相変わらず発音が悪いらしい。
彼女は、日本人と変わらないほどペラペラ日本語を喋るようになった。
しかし、なぜ、たまに関西弁が混ざるのか不思議でやまない。
彼女と幸せに過ごす時間は長くはなかった。
とある問題により、中国での反日デモが激しくなったのだ。
彼女は、周囲から白い目でみられ、嫌がらせも受ける様になってきた。
ある日、彼女に話しがあると言われ、待ち合わせ場所へ。
義孝「よ!どうした?」
ミン「……………」
黙り込む彼女、告白された時とは少し違う空気がながれる。
細くもろいが何か重い。
義孝「今日はさ〜仕事でさ〜ヘマしちゃって」
ミン「………………」
義孝「どうしたん?何かあったん?」
ミン「……………」
義孝「なぁ?だまっとったらわからんよ」
ミン「…………」
彼女は、何も言わず、ただ下を向くだけ。
ミン「……ごめんなさい」
義孝「何が?」
彼女の目から、大粒の涙が溢れる。
ミン「私、中国に帰る」
義孝「………え?」
ミン「中国に帰る」
義孝「え?いつ?」
ミン「明日」
義孝「は?何故今言う?もっと早く言えたろ?」
ミン「………言えなかった」
義孝「…………」
頭が真っ白になった。まだ沢山行きたい所あるのに。 どうすればいい?何をするべき?
色々な考えが頭を駆け巡る。
義孝「俺の事、好きか?」
ミン「はい」
義孝「日本は好きか?」
ミン「日本はわからない、でもヨシは好き」
俺は何を聞いてる?無意識に自分で言っている言葉に困惑する。何が聞きたい?
義孝「なんで帰るの?」
ミン「デモがあたでしょ?回りから、私嫌われた。お父さん見てられないだから帰る」
ミン「ヨシは、私の聞いていた日本人じゃない。優しくて、大切にしてくれた。だから言えなかった、ヨシが哀しむと思うと言えなかった。」
ミン「だから、今言います。ごめんなさい。今までありがとう。さようなら」
俺は何も言えなかった、何も考えれなかった。
俺は中国語を勉強し、相変わらず発音が悪いらしい。
彼女は、日本人と変わらないほどペラペラ日本語を喋るようになった。
しかし、なぜ、たまに関西弁が混ざるのか不思議でやまない。
彼女と幸せに過ごす時間は長くはなかった。
とある問題により、中国での反日デモが激しくなったのだ。
彼女は、周囲から白い目でみられ、嫌がらせも受ける様になってきた。
ある日、彼女に話しがあると言われ、待ち合わせ場所へ。
義孝「よ!どうした?」
ミン「……………」
黙り込む彼女、告白された時とは少し違う空気がながれる。
細くもろいが何か重い。
義孝「今日はさ〜仕事でさ〜ヘマしちゃって」
ミン「………………」
義孝「どうしたん?何かあったん?」
ミン「……………」
義孝「なぁ?だまっとったらわからんよ」
ミン「…………」
彼女は、何も言わず、ただ下を向くだけ。
ミン「……ごめんなさい」
義孝「何が?」
彼女の目から、大粒の涙が溢れる。
ミン「私、中国に帰る」
義孝「………え?」
ミン「中国に帰る」
義孝「え?いつ?」
ミン「明日」
義孝「は?何故今言う?もっと早く言えたろ?」
ミン「………言えなかった」
義孝「…………」
頭が真っ白になった。まだ沢山行きたい所あるのに。 どうすればいい?何をするべき?
色々な考えが頭を駆け巡る。
義孝「俺の事、好きか?」
ミン「はい」
義孝「日本は好きか?」
ミン「日本はわからない、でもヨシは好き」
俺は何を聞いてる?無意識に自分で言っている言葉に困惑する。何が聞きたい?
義孝「なんで帰るの?」
ミン「デモがあたでしょ?回りから、私嫌われた。お父さん見てられないだから帰る」
ミン「ヨシは、私の聞いていた日本人じゃない。優しくて、大切にしてくれた。だから言えなかった、ヨシが哀しむと思うと言えなかった。」
ミン「だから、今言います。ごめんなさい。今までありがとう。さようなら」
俺は何も言えなかった、何も考えれなかった。
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