彼はエイリアン7話
2月26日
チャンスは突然やってきた。
10日後、夫は3日間の東京出張だと言う。
心の中で 悪魔が囁いた。
「今しかない!」
偶然、その日は ボウリング大会の日。
私の決断は早かった。
3月1日の練習会の後、私は竜二を呼び止めた。
「ねえ竜二! お願いがあるんだけど。」
『イヤだ!』
「もう 何よそれ。まじめにお願いしてるのに・・・」
『何だよ。』
「来週の大会 出るでしょう。うちの直さん出張で 来られないんだ。悪いけど 家まで迎えに来てくれない?」
『ええ〜? オタクん家 遠いからなあ。時間的にムリかもな〜。』
「そっかぁ〜。竜二の家からだと遠いもんね。ダメだよね‥」
『うーん… …
わかった。何とかするよ、まっかせなさい!』
「ほんと!ありがとう。じゃあ来週ね!」
『おうっ。セバナっ!』
(函館弁解説。セバナとは それじゃあね の意味。)
これまでも まさみちゃんやアツシ君に迎えに来てもらっていたので、その事を気にする人は 誰もいなかった。
時々 なぜ竜二なのかなと 考える事がある。
神崎竜二。27才。
トラックの運転手。
21才の頃から 同棲している彼女がいる事。
お調子者のくせに、どこか純粋で。
年下のくせに、ほんとは37才じゃないの?と思うような おじさんギャグを言う。
悔しいけれど 可愛げのある男。
投げ出した足も
大げさな笑いも
ほんとは優しい瞳も
今となっては すべてが愛おしい。
心の中から、竜二があふれ出しそう。
私はひたすら 3月8日を待った・・・
チャンスは突然やってきた。
10日後、夫は3日間の東京出張だと言う。
心の中で 悪魔が囁いた。
「今しかない!」
偶然、その日は ボウリング大会の日。
私の決断は早かった。
3月1日の練習会の後、私は竜二を呼び止めた。
「ねえ竜二! お願いがあるんだけど。」
『イヤだ!』
「もう 何よそれ。まじめにお願いしてるのに・・・」
『何だよ。』
「来週の大会 出るでしょう。うちの直さん出張で 来られないんだ。悪いけど 家まで迎えに来てくれない?」
『ええ〜? オタクん家 遠いからなあ。時間的にムリかもな〜。』
「そっかぁ〜。竜二の家からだと遠いもんね。ダメだよね‥」
『うーん… …
わかった。何とかするよ、まっかせなさい!』
「ほんと!ありがとう。じゃあ来週ね!」
『おうっ。セバナっ!』
(函館弁解説。セバナとは それじゃあね の意味。)
これまでも まさみちゃんやアツシ君に迎えに来てもらっていたので、その事を気にする人は 誰もいなかった。
時々 なぜ竜二なのかなと 考える事がある。
神崎竜二。27才。
トラックの運転手。
21才の頃から 同棲している彼女がいる事。
お調子者のくせに、どこか純粋で。
年下のくせに、ほんとは37才じゃないの?と思うような おじさんギャグを言う。
悔しいけれど 可愛げのある男。
投げ出した足も
大げさな笑いも
ほんとは優しい瞳も
今となっては すべてが愛おしい。
心の中から、竜二があふれ出しそう。
私はひたすら 3月8日を待った・・・
感想
- 9991: 文章とか、イイと思います。アドバイスになるかわかりませんが、改行をして『台詞』や(気持ち)を入れると、もっと読み安く、伝わるような気がしました。私も携帯小説では、改行を上手く使ってるつもりです。【恋しくて…】は、改行を多用してます。タカシ<仮名>今後の展開に期待してます。 [2011-01-16]