携帯小説!(PC版)

トップページ >> ホラー >> 大好き3

大好き3

[552]  黄粉  2008-05-18投稿
斉藤愛菜は内気な人間だ。そして昔、気味が悪いほど陰欝な人間だったという伝説がある。

「愛菜?どうしたの。」

七海が話しかける。

「ううん。・・・今なんか言われてなかった?私について。」

たまに愛菜は不安になる。

「別に?てかそんな不安にならないでよ〜!なんか嫌じゃん。」

「・・・・うん。」

愛菜は、昔いじめにあったせいか、周りの言葉をひとより敏感に感じ取っているのだ。

私、気にしすぎだよ・・・。大丈夫だよね?


キーンコーンカーーコーン


下校のチャイムが鳴り響いた。


「あ、そーだ。愛菜今日一人で帰ってくれない?ほんっとごめん!私部活だからさ!」

愛菜は一瞬戸惑った。だが、

「いいよ・・・。」

あっさりとOKしてしまった。

「じゃーねー♪」

愛菜はただ不安が大きくなるばかりだった。





一人で帰るのは久しぶりだった。

いつも七海と帰ってたからなぁ・・・。

「ねぇ、斉藤さ〜ん」

愛菜はギクッとして振り返る。

「斉藤さんさぁ、今日七海にうちらがいってた事チクってなかった?」

それは、愛菜を昔いじめていた女子のグループだった。

「い、言ってないよ?」

怖い。ただそれだけしか頭になかった。

「うぜーんだよ!死ね!」

「暗い奴が七海んとこにまとわりついてんじゃねー!」

「マジウザイし。キモいんだよ、バーカ!」

次々に恐ろしい言葉をあびせられ、愛菜は涙が出た。

「・・・・・!」

とたん、辺りが静かになった。

「愛菜ちゃん?大丈夫?」

そこには裕也がいた。

「・・・田口?」

「何うずくまってんの?あ、あいつらか。もう行ったから大丈夫だって。」

裕也の笑顔で涙が余計に溢れた。

「あ、泣くな!俺泣かしたみたいじゃん!」

ただ、温かい安心に、泣き続けるしかなかった。


私、一人じゃなかった・・・・。


そして、愛菜は裕也に恋をした。

感想

感想はありません。

「 黄粉 」の携帯小説

ホラーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス