携帯小説!(PC版)

親友

[388]  ちりめんじゃこ  2008-05-19投稿
ある日、親友からピアノコンサートの招待状が届いた。自分の席はS席とこれまた、親切な扱いだ。
その親友にお礼の電話をすると、そいつは俺のガールフレンドにも送ったらしい、もちろんS席を。
コンサート当日、会場1時間前に到着した。数分後、ガールフレンドも到着し、親友の昔話をしていたら会場のドアが開いた。自分は彼女の隣に座り、開演を待った。
そしていよいよ奴が現れ、ピアノの前の椅子に座り、弾く体制になり、弾き始めた。
ピアノを習っていただけはあり、綺麗な音色を会場に響かせた。
数分後、自分の肩に何かが乗っかかってきた。見るとそこに彼女の寝顔があった。初めて見る彼女の表情に、少しグッときた。奴の奏でる音色と椅子がマッチしたのだろう。
そして、奴の演奏が終わり彼女を起こしたら「あっ、ごめんね。気持ちよくなったから」
納得のいく理由だ。
帰宅中に、彼女が「あんた最後まで聞いてたの?いいな〜」
そんな感じで我が家に到着。
翌日、なんとなくテレビのニュースを見ていると、自分が知ってる場所で衝突事故があり、志望者が出たらしい。その人の顔を見た途端、目を疑った。
昨日、ピアノを弾いていたあいつだった…。
すぐに携帯が鳴った。ガールフレンドからだ。
彼女は、明らかに泣いている声だ。
「あんた、テレビ…見た?」

感想

  • 10095: 志望者=死亡者 ここ間違えたらあかんな [2011-01-16]

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