奈央と出会えたから。<149>
* * * * * *
『奈央。じゃあ母さん行ってくるわね。』
母は、これからスナックへ出勤する―\r
『うん。行ってらっしゃい。』
あたしは笑顔で母を送り出す―\r
此処までは、あたしと母のいつもの風景―\r
そして―\r
あたしは、これから母に内緒の新〇ドリフト初観戦。
聖人からのメールには、あたしに《いつもの公園まで来い。》と書いてあった。
そこに、聖人とサトル君、車を運転する聖人の先輩達が待っている。
PM10:00――
中学生のあたしには、こんな夜遅くに出掛ける事など、今まで一度も無かった―\r
あたしは、クローゼットの中から取り出した、お気に入りのジャケットを羽織り、
もう、かなり肌寒く感じられる、秋の夜の静寂の中を歩き出した。
胸が高鳴る―\r
母に内緒のスリル―\r
聖人の先輩達に会う緊張―\r
色んな気持ちが複雑にミックスされ、
それはまるで小さい頃に母が読んでくれた、
かぼちゃの馬車を用意された瞬間の、
シンデレラの心境だった――
『奈央。じゃあ母さん行ってくるわね。』
母は、これからスナックへ出勤する―\r
『うん。行ってらっしゃい。』
あたしは笑顔で母を送り出す―\r
此処までは、あたしと母のいつもの風景―\r
そして―\r
あたしは、これから母に内緒の新〇ドリフト初観戦。
聖人からのメールには、あたしに《いつもの公園まで来い。》と書いてあった。
そこに、聖人とサトル君、車を運転する聖人の先輩達が待っている。
PM10:00――
中学生のあたしには、こんな夜遅くに出掛ける事など、今まで一度も無かった―\r
あたしは、クローゼットの中から取り出した、お気に入りのジャケットを羽織り、
もう、かなり肌寒く感じられる、秋の夜の静寂の中を歩き出した。
胸が高鳴る―\r
母に内緒のスリル―\r
聖人の先輩達に会う緊張―\r
色んな気持ちが複雑にミックスされ、
それはまるで小さい頃に母が読んでくれた、
かぼちゃの馬車を用意された瞬間の、
シンデレラの心境だった――
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