奈央と出会えたから。<150>
* * * * * *
公園に着いた。
こんな遅い時間に一人で来たのは初めてだった。
秋が深まりゆく北海道の夜は、朝と晩の気温の差が激しい。
ジャケットを羽織って来たのに、この日の風は、やたら冷たくて、
あたしは思わず、ジャケットのポケットに手を入れた。
辺りを見回すと、道路脇に二台の車が止まっている。
公園の中には、街灯が一本立っているだけで、
全体を照らすには明るさが足りなかったから、
車の中の人まで確認する事が出来ない。
あたしは車の事は全然分からないから、
聖人からのメールに車種の事は書いていなかった。
この二台の車がそうなのかな―\r
あたしが取り敢えず、聖人に公園に着いた事を連絡する為、
メールを打とうとしたその時―\r
『奈央ちゃん!!こっちこっち!!』
背後から、あたしを呼ぶ声がした。
呼ばれた声の方へ振り向くと、
サトル君が笑顔で立っていた。
『サトル君。こんばんは。今夜は、あたしを誘ってくれてありがとう。』
『何言ってんの。一度見てみたいって言ってたじゃん。
さっ、行こっっ!!
先輩二人にも奈央ちゃんを紹介したいしさ。』
『うん‥サトル君、聖人は?!』
『あれ?!変だな。今、俺と一緒に車から降りたはず‥‥。』
サトル君とあたしがそう話していたら―\r
『オッス!!』
聖人があたし達の前に現れ、いつもの様に、あたしの頭をポンッて優しく叩いた。
『聖人!!何処行ってたんだよ?!奈央ちゃんお待ちかねだぜ。』
『ん〜‥‥ちょっとおしっこ。』
『あはは。寒いもんね。』
そんな訳で、あたしは聖人とサトル君、
そして―\r
これから紹介される先輩達と、なんとか合流する事が出来たんだ――
公園に着いた。
こんな遅い時間に一人で来たのは初めてだった。
秋が深まりゆく北海道の夜は、朝と晩の気温の差が激しい。
ジャケットを羽織って来たのに、この日の風は、やたら冷たくて、
あたしは思わず、ジャケットのポケットに手を入れた。
辺りを見回すと、道路脇に二台の車が止まっている。
公園の中には、街灯が一本立っているだけで、
全体を照らすには明るさが足りなかったから、
車の中の人まで確認する事が出来ない。
あたしは車の事は全然分からないから、
聖人からのメールに車種の事は書いていなかった。
この二台の車がそうなのかな―\r
あたしが取り敢えず、聖人に公園に着いた事を連絡する為、
メールを打とうとしたその時―\r
『奈央ちゃん!!こっちこっち!!』
背後から、あたしを呼ぶ声がした。
呼ばれた声の方へ振り向くと、
サトル君が笑顔で立っていた。
『サトル君。こんばんは。今夜は、あたしを誘ってくれてありがとう。』
『何言ってんの。一度見てみたいって言ってたじゃん。
さっ、行こっっ!!
先輩二人にも奈央ちゃんを紹介したいしさ。』
『うん‥サトル君、聖人は?!』
『あれ?!変だな。今、俺と一緒に車から降りたはず‥‥。』
サトル君とあたしがそう話していたら―\r
『オッス!!』
聖人があたし達の前に現れ、いつもの様に、あたしの頭をポンッて優しく叩いた。
『聖人!!何処行ってたんだよ?!奈央ちゃんお待ちかねだぜ。』
『ん〜‥‥ちょっとおしっこ。』
『あはは。寒いもんね。』
そんな訳で、あたしは聖人とサトル君、
そして―\r
これから紹介される先輩達と、なんとか合流する事が出来たんだ――
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